時代に流されないオリジナルの行く末2008年03月10日 05時28分17秒

北海道の大手住宅メーカー『木の城たいせつ』が破綻しました。
先週、びっくりした出来事のひとつですね。

新聞を読むと、社長さんが会見で安い住宅を建てる時代の流れに乗りきれなかったというようなことを言われていたようです。
(記憶なので正確ではありませんが)

100年もつという触れ込みで良質な住宅を提供するというポリシーをもたれていたようですね。
今どき住宅は30年とも言われていますからね。
30年で家が寿命だと言われたら空しくなるので、たとえ嘘でも(嘘じゃないんでしょうけど)100年もつって豪語してくれるくらいがいいです。

だけど、あくまでこれは僕が感じたことなんですけど、木の城たいせつの家はその頑丈さとの引き替えなのか、見た目のデザインが悪かったですね。
たぶんオリジナルの建材を使っていて、それが毎年少しずつ更新される一般メーカーのデザインからどんどん離れていったんじゃないかと思います。
一目でわかりますからね、木の城たいせつの家は。
デザインより安心を選びたいという人ならいいですが、やっぱり建てるならしゃれた家をという若い人にはうけなかったんでしょう。

破綻の翌日、旭川でタクシーに乗ったら運転手さんが「数年前の風台風で木の城たいせつの屋根がよく壊れたんだよね。それで頑丈というイメージが壊れちゃったんだ」とも言われていました。
いろんな逆風もあったようですね。

時代に流されないオリジナルの追求。
このスタンスは憧れますけどね。
だけど、時代に受け入れられないと続かないんですね。
うーん、難しい。


ところで蛇足。
僕がこのニュースを知ったのは3月6日の昼頃。毎日新聞のネットです。
それで北海道新聞ではどう書いてあるのかなと思ってチェックしても、道新にはまだアップされていませんでした。
道新では夕方になってやっとネット記事にあがったみたい。
道内企業は頑張ってと思いますが、道新も頑張ってほしいですね。
こういうトピック記事を本州大手の新聞社に先を越されていては名が廃りますよ。
記事の書き方に慎重になったのかもしれませんけどね。