職場の新しいパソコンは快適超小型サイズ2008年03月01日 06時19分27秒

職場の自分用パソコンが新しくなりました。

今回のは Let's note のR7。
B5サイズと言うのでしょうか、すごく小さい。
これまで使っていたのがTOSHIBA dynabook のA4サイズ。
薄っぺらくってトラブルもほとんどなくいい機種でしたね。
でも使い始めてもう丸5年、だいぶ衰えが見えてきたので、新規の買い換えとなりました。

その5年前にさかのぼると、大学で数値計算(いわゆるシミュレーション)の勉強会を始めることになって、職場の周りを見渡すとみんなデスクトップ型、僕のもやはりデスクトップ型で、パソコンでの計算演習なのに持って行けるパソコンがひとつもないという情けない事態になり、慌ててノートパソコンを買ったわけです。

予想以上に重宝したなぁ。
その後、再び大学院に通うことにもなり、大学に行くときも学会発表に行くときも全部そのノート持参。
出張先のカフェでも開けるし、電車の中でもちょっとした作業ができる。
なんだか分身のように使っている気分でしたね。

今回はさらに小さいのを選びました。
電車の中やカフェで開くのに、前のサイズでも微妙に大きいって感じていたので。

快適。
もうすごく気に入っています。
毎日うちに持って帰りたいくらい。
(いまは持って帰らないですが)

この年度末の忙しい時期にパソコンのセッティングや中身の入れ替えをするのは非常に煩わしいのですが、でも時間見つけながら何とか使える状態になりました。

でも新しいのを見ていると、これまでの愛着のあるはずの旧型機がとたんに古くさく見えてきてしまいました。
無情だな。
薄情?
いいんです。ご苦労さんでしたと心で声をかけるので。

末端の不手際でトップが責任をとる意味は2008年03月02日 05時06分49秒

トップの責任の取り方の話を先日書きましたが、その話の続きです。

企業や役所で不祥事があったとき、それが一般社員の行動によるものだったとしても、組織のトップや幹部が責任をとって辞任したりします。

僕はそんなニュースを見て、社長がそんな末端の社員の行動まで把握したり監視したりできるわけじゃないんだから、ごめんなさいって頭下げて辞任しますって言ったとしても、何に対して反省しているのだろうって疑問でした。

うちの社員が不祥事起こしてごめんなさい?

「会社を代表して謝ります」という意味なら謝罪まではわかります。
でも責任とって辞任ってどういうこと?
何の責任?

管理が行き届きませんでしたという意味であれば、そもそも実際にトップが社員ひとりひとりまで監視・管理できるわけないんだから、もともとできもしないことを、「やらないといけないことができなくて責任が果たせませんでした」と言ってるだけで、結局は世間体を気にした見せかけかなと思ったりしました。

末端の社員の感覚では行動を監視・管理できるのは直属の上司かせいぜい部署のリーダーくらいまでで、トップが一般社員の行動を直接指導なんてできるわけはない。
だとしたら、本当の責任は実質の指導の役割を担える直属上司か部署長までで、広げて解釈したときにやっとその部署長に対する管理責任という意味でトップや幹部が出てくるくらいかなと。

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だいぶ以前のことになります。

(実際の話を少し変えてフィクション化して書きます)

僕はある川の仕事で、その後の進め方を役所の方と相談しあっていました。
反対住民の対応もあったので慎重に進めていました。
そして話し合いにある第三者の立場の人に来てもらって、その人に進行を委ねようかという話までたどり着きました。
その方は以前にその川の仕事に少し関わったことがあったので、引き受けてくれさえすればうまくいきそうな気がしていました。

それでも引き受けてもらえるかわからないので、依頼の段階になったら慎重にお願いしましょうねという話までしていました。

そのとき僕と同じ会社の別の部署の社員が、その想定していた第三者の方に、どうやらまた動きがあって何か頼まれるかもしれないよと、軽い調子で喋ってしまいました。

僕は慌てました。
伝えるときは慎重にと作戦を練っていたのに、こともあろうに同じ会社の人から話を伝えてしまわれるなんて。

結果としては、正攻法の説得作戦に切り替えて、会って話をして、引き受けてもらえることになって、事なきを得ました。
だけど僕はすこぶる不満。

その時はもういろんなことを考えましたよ。
自分なりの教訓は何だろうと。

で、その社員の人にどうして伝えてしまったのかと聞いたら僕にどう弁解するのだろうかと考えました。
腹が立っていて実際に聞く気にはならなかったんですけどね。
「そんな風に進めているとは知りませんでした。ごめんなさい。」
と返ってきたでしょうね、たぶん。

それで、この「知りませんでした」という誰もがよく使う弁解が実は重要な意味を含んでいるんじゃないかと思いました。

僕が役所の人と慎重にやりとりしていることはごく限られた関係者しか知らなかったので、その社員が知らなかったことは当然なのです。
だから「知っていればそんなことをしなかった」と反省するのは、あり得ないことに反省の態度を見せるだけのことで、何の教訓にもならないことです。

では「知らなかった」ことを反省するのではないとすれば、何に対して反省しないといけないのでしょうか。

それは簡単で、軽々しく喋ってしまったことだけです。
「知らないことに対して迷惑がかかりそうなことはしない」というだけのことです。
これが簡単なようで難しいのかもしれません。

その社員はその第三者の人に、その川の話だけはしないようにすれば良かったのです。
ほかの社員がずっと関わっていて、これからも何か展開がありそうと察知したら、余計なことはしない。
それか僕に一声かけて様子をさぐってから話題にする。
そんな慎重さが必要だったのでしょう。

考えてみれば、自分以外のことは知らないことだらけです。
(当たり前ですが)
それを全て知るということはできません。
だから「知ることはできない」という前提で、知らなくてもトラブルを起こさないためにはどんな行動をすればいいかを常に考えないといけないということなんでしょう。

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企業の末端の不祥事でトップが責任をとるとき
「それは想定外でした」
「それは知りませんでした」
という弁解をしたとしたら、そんなことは当たり前なんだと。
末端の社員のやることをトップが全て知ることはあり得ない。

知らないこと、想定外のことが起こることをむしろ前提にして、それでも大きなトラブルがないように組織の人達の普段の行動を鍛えておくこと、そういう組織づくりをすることがトップの使命で、反省すべきはそこなのです。
(これが危機管理の本質なのか)

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こんなことを考えるようになって、日常の仕事では
「それは知らなかったなぁ」
という弁解ができなくなりました。
知る機会があったのに知ろうとしなかったのならそれ以前の問題だけど、知り得ないことを反省しているように見せかけて弁解するのは何の教訓にもならない。
全てのことは知り得ないという大前提で、いかにトラブルをなくす関係を保つか。
言うのは簡単でやるのは難しそうですが、考え続けて取り組んでいれば少しずつ行動が伴ってくるでしょう。

調査の提案は切り捨てることが仕事なのだ2008年03月03日 04時48分41秒

先週末から河畔林での生物調査の提案を書いています。

工事予定の川で河畔林を伐採するところがあって、伐採前にどんな調査をしておいたらいいか教えてほしいと、ある役所の担当の方から頼まれました。

調査って「これが必要」と言い出したらきりがなくて、選別できなかったらフルメニューの調査になってしまいます。
そんな風にして組み立てられたような盛りだくさんな調査業務にも、過去いくつか当たったことがありました。
いかに切り捨てる提案をできるかが、提案の技術かもしれませんね。

その川の事情、状況に合わせて必要なもの、必要でないものを峻別して示す。
これだけのことですが、少し経験が必要な作業ですね。

パンの値段が上がっていることに気づかなかった2008年03月04日 05時52分00秒

仕事がだいぶたまってきていて、昨日はだいぶ遅くまで会社にいました。
すぐに帰れそうにないことがわかっていたので、夕方、腹の足しに近くのお店にパンを買いに行きました。
コンビニではない小さな商店。

レジでおじさんにパンをひとつ差し出すと、おじさんから話しかけられました。
「だんだん値段が上がってきたよね」

「そうですか?」
と答えつつ、そうだよな、このパンひとつ130円って高いよなって、その時になって気づきました。

おじさんに、
「ほかのものも値段上がってるのですか?」
って聞くと
「そうだね、うどんもそばも、みーんな少しずつ上がってるよ」
との答え。

そう言えば、輸入する小麦価格が急騰し始めたからこれからいろんなものの値段が上がっていくらしいよと、週刊誌で読んだ話を2,3カ月前に妻に話したのは僕でした。
でも実際に本当に値段が上がっていることはほとんど知らなかった。

自分で食べ物を買うことがないんですよね。
出張の時に外食するくらいで、普段は昼は持ってきた弁当を食べ、朝も夜もうちで食べる。
間食もほとんどしないし、土日の買い物も食品売り場では子どもを連れて回るだけで野菜やほかのものをみることはほとんどない。

新聞や雑誌なんかで世の中の動きは知っていても、実際に身の回りで少しずつ変化していることに実は鈍感。
自分が実はそんな状態なのでした。

会議の成否を分ける30分の差2008年03月05日 04時35分32秒

あるダムの工事記録誌の編集会議に出席しました。
出席したと言っても、事務局の手伝いのほんの一員というくらいの立場です。
歴代の所長さん達が会議のメンバーということもあり、準備作業はすごく気を遣います。

資料の準備、机といすの配置換え、録音機器のセット、座席表の確認などなど。
1時間前から準備作業を始めて、30分後にあらかた完了。
ちょうどそれくらいから委員の方達がやって来始め、ほぼ時間通りに全員揃ってスタート、事務局としては完璧です。
30分前に全ての準備作業が完了していることが勝因。
実感しましたね、完璧だということを。
というのもその前日に同じような場面で失敗してへこんでいたので。

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その前日、僕は技術士会主催の講演会にスタッフを兼ねて参加していました。

担当の割り振りの時、せっかく参加するので何か手伝おうと思って、パソコン・プロジェクター係に手を挙げました。
セッティングくらいはできると思って。
ただ手を挙げたときには、会場に行ってセッティングを手伝うくらいにしか思っていなかったのですが、改めて聞くと、パソコンもプロジェクターも持って来て下されば助かりますとのこと。

まぁ会社で使っているノートパソコンもあるし、プロジェクターも会社のを借りていけばいいやと思って、ただプロジェクターを持ち運ぶのは重いなぁって思ってたくらいでした。

当日、講演者が30分前に来られるということだったので、それに合わせて行って、講演のファイルを受け取って簡単にセッティングすれば、あとは座ってるだけかなと思っていました。
今どきファイルのやりとりで手間取ることはあまりないですからね。

でも・・・やはりそう甘くはありませんでした。
会場に着いて講演者が持ってこられたファイルをパソコンで読み込もうとしたら、見せたい動画が動かない、と。
プログラムの認識ができないのです。

これで少し焦り始めた。
でも何度やってもダメ。古めのパソコンを持って行ったので、いま標準で入っているようなプログラムが入っていなかったのかもしれません。

そんな作業をしつつ、プロジェクターの接続を始めたら、今度はコードが短くてパソコンから届かない。
会場のホテルから長いコードを借りたら(有料と言われたけど)、それで映した画面が紫色がかってとても変。
たぶんコードがおかしかったのでしょう。
仕方ないから、もとの短いコードを使って、プロジェクターの近くにパソコンを置いて誰かが操作しようということになり、自ずとその役割は僕。
セッティングだけすればあとは座って講演を聴くだけという思惑は見事に外れました。

それにしても準備に見込んだ30分はあっという間でした。
そもそもは僕が30分前でいいやと思ったのが大きな間違いでした。

全てうまく進めば30分でも十分余る。
だけどひとつトラブルがあると、30分なんてあっという間なのです。
余裕なんて全くなく、気がついたらもう開始時間。

仕切る立場ではない末端のスタッフでも、準備開始は遅くとも1時間前。

いまさらこんなことが教訓になるとは情けない。
いままで仕事で何を身につけてきたのか。

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うまくいった会議準備と、うまくいかなかった講演会準備。
その差は 30分 でした。