質問することの効果 ― 2008年04月22日 05時20分55秒
先日参加したファシリテーションの講習で、ファシリテーターが参加者に質問することが議論を活発にするとともに、相手との信頼関係を築くきっかけになるという話を聴きました。
質問することで、わからなかったことを聞くということのほかに、こちらが相手の話をちゃんと聴いてますよと暗に示すことができたり、相手の考えをさらに掘り下げたり、あとは質問をしながら時間を引き延ばしてこちらの理解のための時間稼ぎをしたりと、いろんな効果がありますよということでした。
わかります。
会議や講演なんかでの質問だけでなく、身近なところでは打ち合わせでのやりとりもそうです。
質問は、自分の疑問が晴れるだけでなく、相手が自分に対しての距離を縮めてくれるきっかけになったり、相手の言うことがよくわからないときの考える時間稼ぎになったりと、いろんな効果があることはみんなそれぞれが日常の仕事の中で経験として感じてきていることでしょう。
僕自身も「質問の持つ意味」をたびたび考えてきました。
例えば講演なんかの最後に「質問ある方いますか?」って聞かれることがあります。
そんな時、何のために質問するか。
1.わからないことを知るため
まずこれです。講演聞いている中で疑問をもったことや、よく理解できなかったことを教えてもらうために聞く。
これが質問の一番大きな目的です。
2.話し手が言い足りなかったことの言う機会をつくる
ちょっとお節介のような気もしますが、例えば「その中で一番苦労したことは何ですか」のような質問です。
発表者は自分の発表の中で敢えて苦労話なんかはしません。
だけど改めて苦労話を聞いてみると、その試行錯誤の様子を話してくれたりして、そして、そんな試行錯誤に実は聴いている側が参考にできる話が、多く含まれていることもあります。
3.関係する話を思い出すきっかけをつくる
相手にふと別のことを思い出してもらうための種まきです。
相手はこちらから何か質問されてそれに答えるということを繰り返しているうちに、それにまつわるような話を思い出して話してくれるということがあります。
質問することで記憶の奥底に眠っていたような話を突如として思い出してくれることがあって、その話がお互いにすごく重宝する内容だったってことがあります。
つまりは「つなぎのお喋り」で、聞くことだけ聞く、決めることだけ決めるという効率を意識しすぎた打ち合わせではこれはできません。
言い換えると、余裕あるお喋りをすると得られたはずのいい話、いい情報を得られる機会が、効率優先では最初から捨てているということです。
3つ目の「つなぎのお喋り」というのは、普通はあまり意識しないと思うし、僕も意識しませんでした。
学会や講演の質問時間ではできませんし。
だけどある時の打ち合わせで、ちょっとした無駄話をしているうちに本質のような話に発展して、結果として全く思いもよらないいい結論に至ったということがあって、そうか些細な質問と回答の繰り返しに意味があるんだなと実感したのでした。
撒き餌で大物を釣り上げるという感じでしょうか(例え悪い?)。
考えてみれば、これは仕事の場面に限ったことではなく、日常会話にもあてはまることですね。
相手とのお喋りの中で普通にやっていることかもしれません。
そして、会話の間が持たないというのは、この3つめの「つなぎのお喋り」に苦手意識をもつからでしょう。
日常会話で自然にやっていることとは言え、こんな理屈を意識しながらお喋りしている人はいないでしょうし、意識したら何より疲れます。
だけど、意識してやっていると、そのうち身に付いて、無意識にできるようになるかもしれないなぁとも思っています。
人とのやりとりを面倒がらない。
もしかしたら、これだけのことなのかもしれません。
質問することで、わからなかったことを聞くということのほかに、こちらが相手の話をちゃんと聴いてますよと暗に示すことができたり、相手の考えをさらに掘り下げたり、あとは質問をしながら時間を引き延ばしてこちらの理解のための時間稼ぎをしたりと、いろんな効果がありますよということでした。
わかります。
会議や講演なんかでの質問だけでなく、身近なところでは打ち合わせでのやりとりもそうです。
質問は、自分の疑問が晴れるだけでなく、相手が自分に対しての距離を縮めてくれるきっかけになったり、相手の言うことがよくわからないときの考える時間稼ぎになったりと、いろんな効果があることはみんなそれぞれが日常の仕事の中で経験として感じてきていることでしょう。
僕自身も「質問の持つ意味」をたびたび考えてきました。
例えば講演なんかの最後に「質問ある方いますか?」って聞かれることがあります。
そんな時、何のために質問するか。
1.わからないことを知るため
まずこれです。講演聞いている中で疑問をもったことや、よく理解できなかったことを教えてもらうために聞く。
これが質問の一番大きな目的です。
2.話し手が言い足りなかったことの言う機会をつくる
ちょっとお節介のような気もしますが、例えば「その中で一番苦労したことは何ですか」のような質問です。
発表者は自分の発表の中で敢えて苦労話なんかはしません。
だけど改めて苦労話を聞いてみると、その試行錯誤の様子を話してくれたりして、そして、そんな試行錯誤に実は聴いている側が参考にできる話が、多く含まれていることもあります。
3.関係する話を思い出すきっかけをつくる
相手にふと別のことを思い出してもらうための種まきです。
相手はこちらから何か質問されてそれに答えるということを繰り返しているうちに、それにまつわるような話を思い出して話してくれるということがあります。
質問することで記憶の奥底に眠っていたような話を突如として思い出してくれることがあって、その話がお互いにすごく重宝する内容だったってことがあります。
つまりは「つなぎのお喋り」で、聞くことだけ聞く、決めることだけ決めるという効率を意識しすぎた打ち合わせではこれはできません。
言い換えると、余裕あるお喋りをすると得られたはずのいい話、いい情報を得られる機会が、効率優先では最初から捨てているということです。
3つ目の「つなぎのお喋り」というのは、普通はあまり意識しないと思うし、僕も意識しませんでした。
学会や講演の質問時間ではできませんし。
だけどある時の打ち合わせで、ちょっとした無駄話をしているうちに本質のような話に発展して、結果として全く思いもよらないいい結論に至ったということがあって、そうか些細な質問と回答の繰り返しに意味があるんだなと実感したのでした。
撒き餌で大物を釣り上げるという感じでしょうか(例え悪い?)。
考えてみれば、これは仕事の場面に限ったことではなく、日常会話にもあてはまることですね。
相手とのお喋りの中で普通にやっていることかもしれません。
そして、会話の間が持たないというのは、この3つめの「つなぎのお喋り」に苦手意識をもつからでしょう。
日常会話で自然にやっていることとは言え、こんな理屈を意識しながらお喋りしている人はいないでしょうし、意識したら何より疲れます。
だけど、意識してやっていると、そのうち身に付いて、無意識にできるようになるかもしれないなぁとも思っています。
人とのやりとりを面倒がらない。
もしかしたら、これだけのことなのかもしれません。
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