あるぶっきらぼうな大学の先生2008年04月16日 04時52分07秒

ある大学の先生、昨年定年退官された先生なんだけれども、がさつで酒飲みオヤジで、ぶっきらぼうで、見た目がおよそ大学の先生らしくないんだけど、その先生の教え子はすごく先生のことを慕っています。
信奉しているって言っていいくらい。

僕はその先生とは、僕が学生の頃から親しくしてもらっていて、今はもう友達のように接してもらっています。

それで、どうしてあんなに学生から慕われてるんだろうっていつも不思議でした。

だけどわかる気もしたんですよね。
ぶっきらぼうさは見せつつ、学生のことはすごく親身になって考えていることがわかるし、研究も実はきっちり指導している。
それに、いいものはいい、悪いものは悪いということを先生の見方ではっきり言われます。

そして、その先生は水環境が専門なんだけれど、自分達は環境を良くしていくための専門家としての使命を負っていると言うようなことを言葉で伝えられます。
たぶんそれに学生は共感して、この先生についていこうって思うのだろうなって思っていました。


昨日のこのブログで三国志を読んだという話を書きましたが、三国志の主人公『劉備』のことをほかの登場人物が、どうして劉備に人がついていくのかという話をする場面があります。
そこで聞かれた相手は「劉備には志があるのです。志にみんなついていくのです」と答えます。


これなんですよね。
志を持っていて、それが人に共感されるものであったら自ずと人はついてくる。
あの先生もおそらくそうなんですね。
水環境がこうあるべきだという考えと、自分達専門家が何をするべきかというところの明確な志を持っていて、そしてそれをきちんと周りに伝えます。
ぶっきらぼうだけど。

リーダーシップやら何やらと、人をついてこさせるためにはどうすべきかみたいな話が、本屋のビジネス書のコーナーに置かれている本にたくさん書かれています。

実力? 人の心の掌握術? 部下とのコミュニケーション? コーチング?

リーダーとして鍛えるべきことはたくさんあります。
それぞれ間違いではありません。
だけどそれぞれパーツのようで、何かが足りない。

「志」をもつ。
簡単ではないです。
志を持とうって言って勉強してすぐに身に付くものではありません。
それに勉強では身に付かないことかもしれません。
自分の「何か」を鍛えないと自分には備わらないもののような気がするし、その鍛えるべき「何か」も自分で見つけないといけないもののような気がします。

だけど悲観する必要もないかなと思います。
「志を鍛える」という意識を持って、日常の仕事や生活に真摯に向き合って自分を向上させる努力をしていれば、自ずと備わってくるとも思います。

人生まだまだ先は長い。
目標は高く持とう!
そして日々は地道に。