相撲部屋の弟子の悪事は上司にならった部下の麻痺2008年02月13日 04時25分47秒

相撲部屋の元親方と弟子が逮捕されて「その時」の状況が少しずつ明らかになってきました。
何だかもうふつうの感覚では聞くに堪えないようないじめが大人の社会で堂々となされていたことにちょっとショックです。
ニュースを見ていられない。

だけどこの荷担した弟子達はもとからそんな悪い人達だったのだろうかとふと思ったりします。

ふつうの人が例えば新しい会社に入ったら、まわりはみんな先輩達で、声もかけられないようなずっと上の偉い人もいる。
そして自分は仕事を全く知らない。
そんな状態から仕事をスタートするとき、目の前にあること、周りの人達がやっていることを無意識に飲み込んで、吸収して仕事を覚えようとしますね。
そして命令には絶対服従。

よっぽど自分をひいた立場において客観的に周りを見られる人は別ですが、ふつうは仕事を覚えるためにできるだけそこのやり方になじもうとします。

そして偉い立場の人がワンマン体制で仕事を仕切り、その周りの管理職くらいの人達が諫言できるような勇気を持っていなかったら、ますます専制君主状態となり、誰も何も言わなくなります。

相撲部屋の場合はそのいじめがひとりを死に追いやったほどの残酷さ、ひどさがあったと言えるかもしれませんが、ふつうの会社でもそんないじめでうつ病になって死人同然になっている人もいるようです。

現実として自分の弟子をいじめてその弟子が死んでしまったという兄弟子達に同情の余地はないはずですが、彼らはもっといい親方に出会っていれば、質の良い厳しい稽古に精進できて、自分を鍛えられて、そして弟弟子達に良い稽古をつけられたかもしれません。

親方の逮捕と兄弟子達の逮捕の意味がホントは全然違うんじゃないかなということ、兄弟子達もその師匠についてしまったついていない偶然で変ななりゆきに追い込まれてしまったのではないかという不幸さ、この2つをニュースを見ていて感じました。

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