魚眼レンズと「調停」の講習2008年07月15日 06時34分00秒

昨日は、午前中ヨドバシカメラへ。
同僚が業務で魚眼レンズを買ったのだけど、思い通りのものでなかったので相談に行くのに一緒にきてほしいと頼まれて行ってきた。
植物の調査で、上空の天空率(?)を見るのに、見上げた360度を写真で記録しようと買った魚眼レンズが360度写るわけではなかったと。
レンズ選びのときにも相談を受けていたので乗りかかった船だと同行することにした。
知らなかったのだけど、魚眼レンズには対角魚眼と円周魚眼とがあるとのこと。
円周魚眼だとまさに360度が写るのだけど、対角魚眼では360度で撮った円形の画像の内側から対角線で四角形を取り出すので、全体にはならないということだった。
僕はそんなに厳密に360度を写真に収めておく必要もあるのかなと思いながら見ていたけど、同僚は結局コンバージョンレンズに買い直すことにした。
そんなやりとりを横目に僕は周りをぶらついて物色。
一眼の広角がほしいなぁ。
10-20mmくらいの広角ズームをほしいとずっと思っている。
室内で人を写すのに28mmではまだ大きい。
コンパクトデジカメもほしい。
仕事で使っているマイデジカメは6年前くらいのオリンパス。
そろそろ新しいのに切り替えたいと思うのだけど、これがなかなか手ごわい。
ぜんぜん壊れないのだ。
調子悪くなったら買い換えようと思うのだけど、調子悪くならない。
まぁあまり不自由していないからいいか。

午後は技術士会のテクニカルスクールへ。
合意形成のシリーズで、今回は「調停(メディエーション)」。
ロールプレイも含めて4時間は長いかなと思っていたけど、あっという間に終わった。
対立する双方の間に立ったときにどのようなスタンスで協議を促すか。
やはり大事なのはじっくり聴くことだそうだ。
そしてお互いに歩み寄るように話し合いを補助するようなイメージ。
レクチャー用のビデオにあったのだけど、不都合な話があるときは、個別に別室で話し合うことも可能ですよと調停者がいうことも可能だそうだ。
ただアメリカでは基本は三者で話し合うけど、日本の例えば裁判なんかでは「個別に別室で」が基本だと。
文化の違いなのか。

そう言えばテーブルで一緒になった三田村さんという若い人が、こういう講習では何でもアメリカとかヨーロッパから学びましたという話になるけど、日本のことを海外が学ぶってことはないんでしょうかねと言われていた。
そうなんだよなぁ、例えば先の例だと「個別に別室で」が遅れているように聞こえるけど、それはそれで日本の文化なのかもしれない。
それで日本の社会がうまくいってるのだったら何も変える必要はない。

調停者が間に立って公平な立場で話し合いができるというシステムが確立されたら世の中は言い方向に行くかと言えば、もしかしたらアメリカのような訴訟社会になっていくかもしれない。
それが日本の目指すべき姿かどうかという本質の議論を置き去りにして物まねで進むのはやめたほうがいい。

講習会のあとは、久々に大通り方面に出たので東急ハンズに寄る。
アウトドア向けの財布を買って、あとはリュックを物色して帰る。

コメント

_ いりえ ― 2008年07月15日 11時57分15秒

講師を務めさせていただきました。熱心に参加いただき、ありがとうございました。

日本が遅れていて、アメリカが進んでいるという印象を与える話になってしまったのは、わたしの説明不足かなと思いました。
今後の反省にしたいと思います。

実は、アメリカで調停が盛んになる時期に、日本の活動を研究したと言うことがあります。何でも話し合って解決するのは日本の文化で、アメリカはそれを勉強しようとしていたのです。素人が調停人をできるというのは、日本から学んだのかもしれません。
70年代以降のヒッピーカルチャーの影響もありますので、東洋思想の影響も受けています。
つまり、メディエーションの考え方は、アメリカ人は東洋的なものだと認識し、日本人はアメリカから来たものだと認識しているところがあるのです。

別席か同席かという話は、文化的なものというより、どういう人を調停人に選任するか、そういう人にトレーニングを行うかという「制度的な側面」が大きいのです。文化の話と制度の話を混同すると、変えられるものまで昔からあったみたいな議論を招きがちなので注意が必要です。
十分話せませんでしたが、現在の日本の調停制度は、戦前戦中の軍国主義・国家統制の制度意図をいまだに引きずっている側面があります。(1940年体制という言葉がありましたが・・)

ともあれ、熱心に参加いただいて、いろいろ心にひっかけていただけたのはとてもよかったと思います。
ありがとうございました。

_ Taro ― 2008年07月15日 13時28分17秒

そうなんですか、日本はアメリカを習って制度を構築しようとしているけれども、そのアメリカは実は日本から影響を受けていたんですね。
面白いですね。

文化と制度の話は勉強になりました。
文化と制度を混同するという以前に、僕自身は「文化」という言葉をもう少し深く理解してから使わないといけませんね。
一度じっくり考えてみようと思います。
ご指摘ありがとうございました。

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