内向きにも合意形成2010年02月12日 20時40分05秒

合意形成という言葉が広まって久しい。
と言うか、合意形成という言葉を改めて聞く機会はむしろ減ったのかもしれない。
言わなくても当たり前という感じになったのかもね。

僕は民間の立場で役所の事業に関わっているけれど、役所は昔とは違いすぎると思うくらい、いろんな立場の人に説明して意見を聞いて反映させるというやり方をとるようになった。
これも合意形成の考え方が浸透した現れでしょう。
まだまだ不十分だという人もいるとは思うけどね。

合意形成という言葉がまだ新鮮だった頃、結婚している人が「まだ家庭内の合意形成ができていませんから」と冗談を言ってたことを思い出した。
家庭でもやはり合意形成で、そうでなければ大昔の亭主関白ということになるのだろうけど、今どきはそぐわないかな。

そんなことを考えているときにふと思ったのだけど、組織内の合意形成ってどうなんだろうね。
どうも抜け落ちがちのような気がするね。
つまり、上が決めて下には決まったことを伝えてならわせる、というやり方を無意識にとりがちになる。
例えば僕はひとつの部署の部署長だけど、僕が決めたこととして部署を動かすというやり方もある。
立場として良かれとする方策は僕が考えることで、メンバーには「悪いことは言わないから僕の言うとおりに動いて」という言い方もできる。

でもこれは合意形成じゃないよね。
メンバーに諮ることがメンバーの負担になりすぎることは立場の責任で決めてしまったほうがいいけど、そうでないことはできるだけ議論して合意したい。
そんなふうに僕の部署はやりたい。

対外的には合意形成、内向きには相変わらずトップダウン。
そうならないようにしたい。
社内という、組織色が強く出やすいところでは、合意形成という発想が抜け落ちてしまって、しかもそれに気づかないということがあるんだろうなと思った。

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