北大2016年04月01日 05時42分21秒

昨日、学生さんが就職に迷っていて話したいということで北大へ。
いろんな話をしてきた。
確かに、就職って一大イベントだけど、いい印象の会社でも配属された部署でどんな上司にあたるかとか、最後はそういう偶然というかめぐり合わせで仕事が面白いかどうかが決まるという面がある。
ただ、いい会社はそういう偶然で良い方にいく可能性が高いということ。
だから事前情報が全く役に立たないかというとそうでもなくて、だいたい、周りで言われている印象は大まかには当てはまる。
個別の偶然は自分ではどうにもできないから、最後は、ここ良さそうと思ったところに自分がえいっと賭けられるかどうか、かな。
今日から4月。
うちにも心機一転という職員が来る。
一緒に頑張りましょう。

知識を身につける2016年04月03日 07時47分22秒

もう雪も残り少ない。

3月のとにかく慌ただしかった日常が過ぎ去り、ようやく一息つける感じ。
と言いつつ、明日投稿する論文をひとつ仕上げているところなのだが。

反省の多い一年でした。
一言で言うと、考えているだけでは仕事は進まないということ。
動くこと、動かすことをしないと進まない。
当たり前だけどね。

もう少し教訓的に書くと、仕事を動かすためには何が必要か。
仕事を動かすのに必要なこと、何がまっさきに思い浮かぶか。
人、予算、時間、やる気、パソコン・・・
どれも必要だけどね。

でも、技術系の仕事をするなら、必要なのは知識だ。
きちんとした知識。
もちろん知識だけでは仕事は動かない。
でも、ある程度仕事ができるようになったときに、知識を軽んじるようになってないか。
ある程度の立場になれば特に、人に頼んで仕事を進めることも多くなる。
そのとき、専門的な内容を相手に委ねすぎてないか。
相手の知識を使わせてもらうという感覚があればまだしも、相手の知識を軽く拝借して、あたかも自分が考えてまとめてきたという顔をして、仕事ができる人になった気になってないか。

全部を自分が知っている必要はない。
餅屋は餅屋という言い方もある。
だけど、仕事を動かすために自分も知識を持ってないといけない。

テレビで日本通運の会社の仕事のやり方を見た。
ものを動かす会社として、昔から日本の物流を支えてきた。
そのなかで、動かすための道具とか段取りとか、自分たちで長い年月をかけて試行錯誤してきたことがよくわかった。
ものを動かす会社として、動かすための技術を外には求めないで、自分たちでつくりあげていく。
当たり前でしょと思いがちだけど、いざ自分の仕事の場面になったら「できる人にお願いすればいいでしょ」という発想にならないか。

漫画家の浦沢直樹のドキュメントも見た。
彼ほどになるとアシスタントを使って要領よく作品をつくっているんでしょと見られがちだけど、結構な部分を自分で描いていると本人が番組で言ってた。
そう、できる人は自分でやりゃいいのだ。
最先端で走っている人は、マネジメントだけでなく、意外と自分でやってるのだ。

そうやって自分で、自分の会社で何かをしようとしたとき、やはり頼りになるのは積み重ねた知識と技術だ。
そうして、その知識と技術を頼りに、仕事が動いていくのだ。

葉室麟、増山実、司馬遼太郎、桜木紫乃、沼田まほかる、武田綾乃2016年04月03日 11時07分51秒

霖雨 葉室麟
江戸時代、九州日田で塾を主催する先生。
純粋に学問を教えたいと思うも、支配に置きたい幕府の出先役人の難癖に振り回される。
言われたことに折れて軟弱だと自分を責めるが、自分と対極的にまっすぐすぎる大坂の同業先生のやり方も知り、どちらが良いとも限らないと考える。
これ、いまの時代の仕事のやり方、さらには生き方とも通じること。
自分の仕事のやり方を見つめなおすことにもなった。
たまに読み返して自分の仕事を考えるのに良い。
誠実に仕事をすることが良いということを感じられて◎、読後感も◎、すばらしい。


勇者たちへの伝言 増山実
子供の頃、阪急沿線に住んでいた少年が、近所のおっちゃんから阪急の野球の試合を見に行くように勧められる。
父はラジオで野球が入るとダイヤルを変えるほど野球に関心がないようだったが、頼むと西宮球場に連れて行ってくれた。
しかし、駅から球場まで一目散に歩き、野球にもそれほど目を向けない。
父と野球は何があったのか。
単なる阪急ブレーブスファンの回顧録のような物語かと思いきや、戦争前後の日本と近隣諸国との関係に人々が振り回される歴史の物語だった。
元阪急ブレーブスファンというのは別として当時の歴史に引き込まれる物語に◎、読後感も◎、すばらしい。


燃えよ剣(上下) 司馬遼太郎
幕末、新選組の土方歳三が躍動する小説。
が、書かれたのが昭和30年代、記録的な物語で今風の面白さを感じない。
残念ながら最後は義務的に読んだだけで△、読後感も△。


硝子の葦 桜木紫乃
釧路の警察官、飲み屋街のスナックで飲んでいると近くで火事。
飛び出てみると40歳税理士が呆然と立っている。
ラブホテル「ホテルローヤル」をめぐる人の動きが描かれる。
小説「ホテルローヤル」とは登場人物は全く別。
それでも北海道の地方都市での出来事として本当にあってもおかしくないなという展開。
引きこまれて○、読後感も○。


リレキショ 中村航
何か変。
「お姉ちゃん」と住む「僕」が履歴書を書いてスタンドのアルバイト募集に応募するも、年齢とか経歴は適当に書いていいよと。
何かファンタジー系なんだろうけど、読み始めてしばらくも何もヒントがでてこない。
イライラして読むのをやめた。
我慢してもう少し読むべきだったか。
でももうちょっと背景の出し方を工夫したほうがよいと思った。
読むのをやめて何だけど△。


痺れる 沼田まほかる
短編集、ややホラー。
慣れてないと面白さがわからないかも。
読んではみたけど僕にはイマイチで△、読後感も△。


響け!ユーフォニアム 武田綾乃
中学生の女の子、高校に上がり吹奏楽部を続ける。
コンクールで上を目指すとは言うものの、演奏が全くそのレベルにない。
先輩との関係とかひとり上手な同級生のふるまいを気にしたりしながら部活にいそしむ。
高校の吹奏楽部ってこんな感じなのかなと想像しながら読めて○、読後感も○。
続編があるようなのでまた読んでみよう。

2016ファイターズ観戦 1回目(札幌ドーム)2016年04月16日 08時05分07秒

今シーズンの観戦初戦、快勝。
先発メンディーは少しふらつき気味も点はとられず、打線は打線というより単発のヒットがたまたまつながったという感じ。
ま、勝ってよしだな。

コンサル勉強会2016年04月19日 21時29分41秒

今日はコンサルの勉強会でした。
H22年から続けているのでもう7年目。
少しずつメンバーが入れ替わりながら、みんなで河川の実務の勉強をしています。
去年から基礎的な学習にシフトしてましたが、今年はさらに基本を理解するということに軸を移しました。

今日の参加者にお願いしたのは、自分の水理学の教科書を持参すること。
業務でちょっと疑問がでたときに、うやむやのまま進むのではなく、教科書に立ち返る習慣を身につけると個人個人が強くなるなと思ったためです。
実務って、きちんと手間をかけなくても仕事は進んでしまう面があるからね。
頭の中にある知識だけでやろうと思えばできてしまう。
でもそこで教科書や文献で調べるというひと手間をかけるかどうかで、身につくものが違ってくる。
その蓄積が5年後10年後に実力の差として現れるんだな。
そういうことを参加された方々が理解してくれればいいなと思いました。