熊谷達也、若竹七海、須賀しのぶ、武田綾乃、葉室麟、八木沢里志2016年12月31日 09時46分29秒

主に通勤電車、朝から重たい小説もどうかと思うけど、軽すぎると読み応えがほしくなる。
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海峡の鎮魂歌 熊谷達也
戦前の函館、大荒れの天気のなか潜水作業に携わるも、陸上で暴風のなか大火が発生、街を焼き尽くして妻と娘を失う。
これを読んだあとに糸魚川市での大火のニュースを見て、衝撃が二倍に。
物語は戦争も絡み、洞爺丸事故も絡む。
読み応えあり◎、読後感も◎。すばらしい。

静かな炎天 若竹七海
女探偵、京王線仙川駅近くでの交差点事故を目撃するところから始まる。
いろんな出来事がつながる。
何となく物足りない感じだけど○、読後感も○。

雲は湧き光あふれて 須賀しのぶ
高校野球、超高校級のチームメイトが怪我で離脱。
自分は補欠だが代走のスペシャリストとしてベンチに入る。
実際にありそうだなと思いながら入り込んで読めて○、読後感も○。

響けユーフォニアム3 武田綾乃
シリーズ3作目、吹奏楽の全国大会を前に頼りの3年生が辞めると言い出す。
高校文化部の女の子の頑張りがいい。
毎回、応援したくなる気持ちになって◎、読後感も◎、すばらしい。

陽炎の門 葉室麟
努力で上り詰めた執政、その過程で友の切腹の介錯をする。
まっすぐで、理不尽な不利を黙っていられない。
痛快さをじわっと感じられて○、読後感も○。

森崎書店の日々 八木沢里志
大失恋のあと、神保町の叔父の古本屋を手伝うようになる女性。
まわりの常連客、近くの喫茶店の人たちと交わる中で立ち直っていく。
古本屋さんの店主さんっていいなって思うけど、簡単に食っていけるほど甘くはないのだろうなとも思う。
気軽で○、読後感も○。

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