立場の上下の感覚2010年03月19日 22時06分37秒

最近たまたま「立場」という言葉に関わることが重なった。

「立場が弱いなぁ」
「立場が下なのにズケズケ言いすぎだよ」
「立場としての責任があるよね」

便利な言葉だからいろんな場面で使われる。


仕事は立場の関係で成り立っていると考えていい。
タテマエでは対等な関係でも、現実には立場の上下ができている。

立場が上とはすなわち責任があるということだ。
そう考えていいと思う。
責任がないのに立場が上ということはあり得ないからね。


でさ、そんなことは当たり前で、その先の話なんだ。

上の立場の人がいつも強くしていていいというわけじゃなくて、下の立場の人が強い場面があってもいいということなんだ。
で、上はそんな下の態度を受け入れる。
吸収するんだよ。

立場の上下関係って、そのままだと特に下の立場のうっぷんがたまるんだ。
しょうがないんだ、みんな誰だって立場が下なのは気分いいわけないんだから。
すきを狙って逆転しようと考えたりしてさ。
肩書きとか実際の立場はなかなか逆転しないから、精神的に有利になって、気持ちだけ逆転しようとしたりしてね。

それでいいんだよ。
いつも立場の上下関係をお互いに律儀に踏み外さないのではなく、適当に、下から上に強く出る。
これは、下のうっぷん晴らしの意味もあるけど、もうひとつ、上が独りよがりにならない意味もあるんだけどさ。

それで、適当に上下関係がころころ入れ替わったりしつつ、でも最後は責任のある立場として上がビシッと決める。
容赦なくてもいい。
それが立場の責任だから。

それともうひとつ、下のふるまいの程度も大事でさ、やっぱり出過ぎないことなんだ。
うっかり出過ぎたときに責任がとれないだろうしね。
気分の問題として、上は下に出過ぎられたら実際に面白くないのだ。
そこはさ、微妙な一線を踏み越えたらダメなんだな。
不機嫌な顔をしすぎないとかもあるね。
こびを売る必要はないけど、どんな態度をしてもいいというわけでもない。


お互いに、そんなところがうまくできる関係になれればベストなんだろうね。