技術士会『大学へ行こう!企画』第1弾をやりました2008年10月19日 09時23分31秒

技術士会で進めていた 『大学生に技術者の仕事の話をしよう!』 という企画の第1弾が、とうとう実現した。

10月15日に札幌の北海学園大学の工学部で、3年生の工学総合演習の1コマを提供してもらって、そこに技術士会がお邪魔してプレゼンさせてもらった。

講演者は同じ技術士会仲間の雪氷・道路防災の技術者。
僕と同年代で、仕事をこなすだけでなく、技術開発、発注者への提案、他社との競争など、いろんな場面で試行錯誤しながら実務の最前線で奮闘している技術者のひとりだ。
彼の講演に僕は司会進行として加わった。

90分の講義枠のうち、前半は彼の講演で、後半は質疑応答コーナーにした。
僕の経験から、いきなり学生に「質問ある人は手を挙げて」と促してもたいていは質問が来ない。
なので、あらかじめ質問用紙を渡しておいて、気づいた疑問をメモするくらいの感覚で書き込んでくださいと言っておいた。
そうしたら本当にみんな質問をたくさん書き込んでくれた。
質問は講演の内容に対するものから「技術士になって良かったことは何ですか」のような、技術士にかかわるようなものもあった。

おおむね成功だったと思う。
企画した本人としては、大失敗がなかったことで一安心というのが正直なところ。

だけど「難しかった」という感想もちらほらあり、傍聴したほかの技術士会仲間からも、内容の一部は難しかったと言われた。
仕事の中身を伝えようとしすぎたために、かえってわかりにくくなったかもしれない。

もともとは理系の学生が技術者としての仕事のイメージをもてるようになり、「あんな技術者になって世の中で働きたい」と思ってもらえるような、技術士がひとつの目標になれるような機会づくりをしたいと思って始めた企画だ。
プレゼンすること自体が目的ではない。
そのためには、技術者としての仕事を、それが面白そうだと思ってもらえるように伝えられないといけない。
伝える側の技術士もそんな意識を持って、「伝える」ことの訓練をする必要がある。

ま、技術士会の企画としてはこれが最初だったわけで、何度か経験させてもらううちに、自分たちなりの教訓が蓄積されるだろう。
その頃には、講演を超えたショーのようなのに近づけるかもしれない。

まずは第一歩踏み出せたことを評価したいと思う。
(自画自賛だけど)
一緒に取り組んでいる技術士仲間にも大感謝。
これからも少しずつみんなで企画を練り上げていきたいと思う。