山本兼一、重松清、楡周平、江上剛、本城雅人、篠田節子 ― 2017年12月10日 19時32分54秒
いっしん虎徹 山本兼一
越前の甲冑師、世の中が落ち着き甲が売れなくなって生活が困窮し、子供をなくし、妻も病気になり、鍛冶になり名刀をつくって金を得て妻を幸せにすると越前を出て、出雲で修行したのち、東京へ。
一途に刀をつくり名刀として武士に所望されるようになる。
ものづくりにひたむき、できるようになればなるほど自分と向き合う姿がいい。
自分の仕事との向き合い方の励みに◎、すばらしい。
みんなのうた 重松清
優等生の女の子、3浪して東大を受け続けるも受からず、田舎町に戻る。
羽田からの飛行機で偶然小さな頃の同級生と会う。
彼女は家出して結婚して東京で水商売に入るも離婚して田舎町に戻るところ。
融通がきかない自分の性格に嫌になるのがよくわかる○。
和僑 楡周平
過疎高齢化した地方都市にほぼリストラで辞めた元商社マンが町長になって、逆転の発想で高齢者を集める街をつくった「プラチナタウン」の続編。
プラチナタウンが軌道に乗るも、20,30年後は高齢者の減少で廃れていくのが目に浮かんできたことにどう打開策をもつか。
今日をいかに食っていくかも大事、でも世の中に携わる人は将来をいかに考えるかが大事、改めて考えさせられる○。
家電の神様 江上剛
東京郊外、千葉で電器店を営む実家、本人は大手家電メーカーに勤め、都心の量販店で販売支援として働くも、リストラで退職に追い込まれる。
実家の電器店に戻るが、大手量販店の安売り攻勢でお店は窮地に。
読んでみると電器店のお話というより相手ある仕事の働き方の真髄という感じ。
仕事論としての働き方を軽い気持ちで学べる○。
騎手の誇り 本城雅人
中央競馬の若手騎手、父もかつて騎手だったが落馬事故で亡くなっていた。
そこそこ実力がついて勝てるようになったとき、父がついていた兄弟子のもとに移籍する。
なぜ父が死ぬことになったのか。
競馬好きが面白く読める。○
銀婚式 篠田節子
ニューヨーク勤務をしていた証券会社が破綻した。
その前に海外生活に慣れない妻が離れた。
会社を閉じる後始末仕事を最後まで引き受け、日本に戻るも再就職に難儀する。
再就職してからまたそのあとの奮闘がいい。
なりゆきを受け入れて前向きになる男の姿の小説は好き○。
越前の甲冑師、世の中が落ち着き甲が売れなくなって生活が困窮し、子供をなくし、妻も病気になり、鍛冶になり名刀をつくって金を得て妻を幸せにすると越前を出て、出雲で修行したのち、東京へ。
一途に刀をつくり名刀として武士に所望されるようになる。
ものづくりにひたむき、できるようになればなるほど自分と向き合う姿がいい。
自分の仕事との向き合い方の励みに◎、すばらしい。
みんなのうた 重松清
優等生の女の子、3浪して東大を受け続けるも受からず、田舎町に戻る。
羽田からの飛行機で偶然小さな頃の同級生と会う。
彼女は家出して結婚して東京で水商売に入るも離婚して田舎町に戻るところ。
融通がきかない自分の性格に嫌になるのがよくわかる○。
和僑 楡周平
過疎高齢化した地方都市にほぼリストラで辞めた元商社マンが町長になって、逆転の発想で高齢者を集める街をつくった「プラチナタウン」の続編。
プラチナタウンが軌道に乗るも、20,30年後は高齢者の減少で廃れていくのが目に浮かんできたことにどう打開策をもつか。
今日をいかに食っていくかも大事、でも世の中に携わる人は将来をいかに考えるかが大事、改めて考えさせられる○。
家電の神様 江上剛
東京郊外、千葉で電器店を営む実家、本人は大手家電メーカーに勤め、都心の量販店で販売支援として働くも、リストラで退職に追い込まれる。
実家の電器店に戻るが、大手量販店の安売り攻勢でお店は窮地に。
読んでみると電器店のお話というより相手ある仕事の働き方の真髄という感じ。
仕事論としての働き方を軽い気持ちで学べる○。
騎手の誇り 本城雅人
中央競馬の若手騎手、父もかつて騎手だったが落馬事故で亡くなっていた。
そこそこ実力がついて勝てるようになったとき、父がついていた兄弟子のもとに移籍する。
なぜ父が死ぬことになったのか。
競馬好きが面白く読める。○
銀婚式 篠田節子
ニューヨーク勤務をしていた証券会社が破綻した。
その前に海外生活に慣れない妻が離れた。
会社を閉じる後始末仕事を最後まで引き受け、日本に戻るも再就職に難儀する。
再就職してからまたそのあとの奮闘がいい。
なりゆきを受け入れて前向きになる男の姿の小説は好き○。
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