奥田英朗、北方謙三、辻村深月、須賀しのぶ、荻原浩、山本兼一2017年10月30日 12時54分29秒

家日和 奥田英朗
短編集。
処分に困ったピクニック用テーブルをふとネットオークションに出して売れたのをきっかけに家にあるものを売る衝動を抑えられなくなった主婦、勤め先が倒産して主夫をやりだして、もと同僚が新しいを仕事を誘ってくれてもむしろ主夫のほうがいいかなと思うようになった男性、奥さんが出ていって残されたマンションを自分の好きなようにオーディオルームとして充実させ始めた男性など。
何に共感とかないけど、ありそうな光景が面白い。
ちなみに「人間到る処青山あり」は初めて知った。○

抱影 北方謙三
世間から離れたところで生きる画家、その絵に惚れた画商、画家志望の女性。
北方ワールド。○

島はぼくらと 辻村深月
瀬戸内海の島に住む高校生男女4人、そこに東京から脚本作家が幻の脚本とやらを探しにやってくる。
終盤、女の子どうし、相手を慕うとこがいい。○

雲は湧き、光あふれて 須賀しのぶ
高校野球の公立校の強豪、超高校級のスラッガーがいるが、自分はその彼のわけあり専属代走。
で、この本、意外に短編集だった。
二つ目の女性記者さんのお話がいい。○

月の上の観覧車 荻原浩
これも短編集。
自分の過去を何かに重ねて振り返るお話が多い。
何かの拍子に自分の過去が頭に浮かんでくることがある。
そんな感じか。
日常は意外と普通の日常として流れていく気もするけど。
表題作は父親の事業を引き継いでやってきた高齢経営者が観覧車で振り返るお話。
人生いろいろ。○

火天の城 山本兼一
初めて読む作家さん、同僚の勧めで借りて読む。
信長が勢いあるときに安土城を築くときの職人たちのお話。
ものづくりに魂を注ぐ話は面白い。
自分の仕事と重ねるところもあり○。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://gotoriver.asablo.jp/blog/2017/10/30/8717690/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。