聴き手の能力2011年07月26日 18時17分02秒

昨日は部署の3ヶ月に一度の面談日。
前に書いたことあるけど、面談と言っても、部署長が部下と話するだけでなく、部下は部下同士でスクランブルに1対1の組み合わせで話をするようにしている。
もう3年目になって、だいぶ恒例のものとして普通にできるようになってきた。

スクランブルに部下同士でも面談させるひとつの大きな目的がある。
話を聞く側の訓練なのだ。

下の立場って、相手と話するときには受け身にまわることが多い。
それが、自分より下の人と1対1で話す場面になると、受け身になっていられない。
下が何かを話したとき、次にはそれに対して上がどう返せるか、上の能力が試されることになる。
実際、下が何か言ったときに、うなずくだけに終わってしまったり、気の利いたことを返せずに上のほうが落ち込んだりしてるみたい。

立場って上になったり下になったりいろいろだからね。
たとえ新入社員でも、立場で言えばアシスタントより上になっちゃうから、立場として上の振る舞いが必要になる。

で、相手との関係で自分が上の立場で面談しようとしたら、自分のことばっかり話しているわけにいかなくなる。

「聴き手の能力」と僕は部下に話すのだけど、下でいる間は説明する技術をまずは高めていけばいいのだけど、中堅から上になってくると正確に話すというだけではダメなのだ。
自分が聴き手に回ったとき、いかに相手を気持ちよく話させるか、いかに相手から話を引き出すかということに気を回したい。
3ヶ月に1回の部署面談で、身内の下と話すことで、そういうことを自然に訓練できればいいなと僕は思っている。
みんな苦労しているみたいだけどね。
続けているうちに力になるよ、きっと。