帰りの電車の座席のゆくえ ― 2013年10月11日 21時40分53秒
仕事の帰り、20時過ぎに札幌駅で電車に乗ったら、シートの上にミスドがあった。
これを置いて席取りして飲み物でも買いに行った人がいるのかと思って、僕は向かいのシートに座る。
しかし、誰も現れない。
発車まで時間があるからまだ空いているけど、この電車は定刻近くになると混んでくる。
僕は本を開きつつ、このミスドどうなるのだろうと気が気じゃない。
ロングシートだけど、右にポールがあるので3人掛け。
そして、ミスドはポール横の一人分と真ん中との間にある。
まず女性が来てポールとミスドの間に一度座る。
が、ミスドに気づいて、すぐ立って別のところに行った。
次にまた女性が来て、同じくポールとミスドの間に座る。
そして、自分のものではないこのミスドがやはり気になったようで、でも女性はこのミスドを自分からちょっと離すように、真ん中のシートの真ん中に置いた。
次に女性が来て左に座った。
ミスドは女性と女性に挟まれた一人分のスペースに、あたかも自分の居場所というように残った。
出発定刻に近づいてどんどん人が乗ってきたが、誰もミスドをのけて座る勇気はもたないようで、混んできたのにミスドはそのままシートに置かれたまま。
そして、そのミスドの前にも女性が立ってつり革を握った。
人がミスドに遠慮したという感じで、何か変。
そして、ミスドは混んだ電車のなかで一席を占領したまま電車は発車することになるのだろうと思った。
が、そう確信したその直後、発車のドアが閉まったとき、ミスドの前に立っていた女性はミスドを窓のへりに置いて、そこに座った。
ドアが閉まったから人が戻ってくるということはないと考えて、女性はミスドをのけたということか。
僕は、ミスドのかわりに人がきちんと座ったことで、なぜかほっとした。
やれやれ。
これを置いて席取りして飲み物でも買いに行った人がいるのかと思って、僕は向かいのシートに座る。
しかし、誰も現れない。
発車まで時間があるからまだ空いているけど、この電車は定刻近くになると混んでくる。
僕は本を開きつつ、このミスドどうなるのだろうと気が気じゃない。
ロングシートだけど、右にポールがあるので3人掛け。
そして、ミスドはポール横の一人分と真ん中との間にある。
まず女性が来てポールとミスドの間に一度座る。
が、ミスドに気づいて、すぐ立って別のところに行った。
次にまた女性が来て、同じくポールとミスドの間に座る。
そして、自分のものではないこのミスドがやはり気になったようで、でも女性はこのミスドを自分からちょっと離すように、真ん中のシートの真ん中に置いた。
次に女性が来て左に座った。
ミスドは女性と女性に挟まれた一人分のスペースに、あたかも自分の居場所というように残った。
出発定刻に近づいてどんどん人が乗ってきたが、誰もミスドをのけて座る勇気はもたないようで、混んできたのにミスドはそのままシートに置かれたまま。
そして、そのミスドの前にも女性が立ってつり革を握った。
人がミスドに遠慮したという感じで、何か変。
そして、ミスドは混んだ電車のなかで一席を占領したまま電車は発車することになるのだろうと思った。
が、そう確信したその直後、発車のドアが閉まったとき、ミスドの前に立っていた女性はミスドを窓のへりに置いて、そこに座った。
ドアが閉まったから人が戻ってくるということはないと考えて、女性はミスドをのけたということか。
僕は、ミスドのかわりに人がきちんと座ったことで、なぜかほっとした。
やれやれ。
NHKスペシャルを見て、お金より大切なことがあるということが共感できるのは誰なのだろうか ― 2013年10月14日 18時35分42秒
NHKスペシャル「中国激動"さまよえる"人民のこころ」を見た。
急速に経済が成長し、貧富の差が激しくなるなかで、貧困層だけでなく、成功した人にも宗教が広まっているという。
ある女性は、夫との店が成功したけれど、夫が交通事故で亡くなってからうまくいかなくなり失敗したいま、当時の金儲けしか頭になかった自分を悔いる。
そして宗教(儒教)の集団の中で、お金より家族を思いやる気持ちとかもっと大切なことがあるということを集まった人たちに話す役割を担う。
急成長の中国は複雑だなと思いながら見ていたけれど、ふと、「お金より大切なことがある」というのは、急成長の世の中の一体誰に伝わるのだろうかと思った。
まだ一生懸命お金儲けに走っている人には伝わらないんじゃないか。
豊かさはお金じゃないというのはある面正しい気がするけど、お金持って裕福な生活したいというのは誰もが持つ欲望だよね。
そういう欲を諦めていないときに「お金より大切なことがある」と言われても、やっぱりお金を目指すよね。
僕だってお金ではない豊かさを目指そうと頭で考えていても、やっぱり一度はお金持ちになって例えば思いつきでいい車をキャッシュで買えたりするような生活を一度はしてみたいなって思うし。
そういう意味で、欲がからんだときには予防というのは難しいんだな。
だから、中国のその女性が話すことは、金儲けに走っている人には伝わらなくて、同じように失敗して悔いている人同士にむしろ共感を持たれるということかも。
(だから宗教なのか?)
そして、たぶんこういうことは大昔から人々がずっと繰り返して来たことなんだろうね。
失敗して、その失敗した人を見てみんなちょっとは気をつけたりするのだけど、時間が経ってみんな忘れる頃にまた誰かが失敗する。
世の中も動くし、世代も変わる。
そんなものなのかもしれない。
急速に経済が成長し、貧富の差が激しくなるなかで、貧困層だけでなく、成功した人にも宗教が広まっているという。
ある女性は、夫との店が成功したけれど、夫が交通事故で亡くなってからうまくいかなくなり失敗したいま、当時の金儲けしか頭になかった自分を悔いる。
そして宗教(儒教)の集団の中で、お金より家族を思いやる気持ちとかもっと大切なことがあるということを集まった人たちに話す役割を担う。
急成長の中国は複雑だなと思いながら見ていたけれど、ふと、「お金より大切なことがある」というのは、急成長の世の中の一体誰に伝わるのだろうかと思った。
まだ一生懸命お金儲けに走っている人には伝わらないんじゃないか。
豊かさはお金じゃないというのはある面正しい気がするけど、お金持って裕福な生活したいというのは誰もが持つ欲望だよね。
そういう欲を諦めていないときに「お金より大切なことがある」と言われても、やっぱりお金を目指すよね。
僕だってお金ではない豊かさを目指そうと頭で考えていても、やっぱり一度はお金持ちになって例えば思いつきでいい車をキャッシュで買えたりするような生活を一度はしてみたいなって思うし。
そういう意味で、欲がからんだときには予防というのは難しいんだな。
だから、中国のその女性が話すことは、金儲けに走っている人には伝わらなくて、同じように失敗して悔いている人同士にむしろ共感を持たれるということかも。
(だから宗教なのか?)
そして、たぶんこういうことは大昔から人々がずっと繰り返して来たことなんだろうね。
失敗して、その失敗した人を見てみんなちょっとは気をつけたりするのだけど、時間が経ってみんな忘れる頃にまた誰かが失敗する。
世の中も動くし、世代も変わる。
そんなものなのかもしれない。
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