最近読んだ本を3点ほど2008年04月27日 06時05分08秒

「床下仙人」 原宏一 祥伝社文庫

新聞の書評で、現代のサラリーマン社会を軽く風刺きかせて書かれた小説と書かれていたように覚えています。
だいぶ売れているようなだけあって面白いです。
短編集なんですが、企業社会で朝から晩まで働くサラリーマンが繰り返し登場して、ファンタジー風に話が展開します。
でも、サラリーマン社会の風刺として読むと面白いんですけど、僕もサラリーマン。
自分達が否定されているような気分にもなったりして、複雑な心境にもなります。
特に表題の小説はそうです。
でもこれ以外の話は面白かったです。


相手に「伝わる」話し方 池上彰 講談社現代新書

元NHK記者の著者が、現場レポーター、スタジオのキャスターになり、さらに子ども向けニュースを担当するようになるなかで、いかに相手にわかりやすく話を伝えるかを考えた経緯が書いてあります。
話したいことを話すのではなく、相手が知りたいことを話すということを徹底しないとテレビのニュースはつとまらないということがわかります。
相手に応じてどこまで話をかみ砕くか、そのためにどんな工夫をしたか、自分の仕事に取り入れられる視点満載でした。


技術の伝え方 畑村洋太郎 講談社現代新書

上の本と同じ時に本屋で見かけて買い置きしていたのをやっと読みました。
これはタイトルと著者での衝動買いですね。
読んでみたら・・・あくまで僕の感覚ですが・・・半分くらい読んだところで何だか技術者講習に出かけて説教されているような感覚になってきました。
そりゃあそうですね、著者は大学の先生で、失敗学というのを立ち上げて、日本の技術者はこれではいけないというのを広めて回っているひとですから。
こういうお説教も真摯に聞く態度が必要なんだろうと思うんですが、何だかしんどくなってきてリタイアです。
説明は図を使ってわかりやすくとも言われていますが、使われているイラストがまたわかりにくい。
イラストを理解するために頭を使うという具合なので。
そんな諸々を我慢して読むと勉強になるのだと思います。
またその気になったら読もうと思いますが、その時が来るのかどうか。


ところで本の感想を書くのって難しいですね。
内容を書きすぎたらこれから読む人に先入観を与えすぎるし、だからといって何
も書かなかったら何にもわかんないし。
これも自分にとっては試行錯誤ですね。