現代小説を読めない小心さ2008年04月19日 17時43分10秒

三国志を読み終えたあと、次は何を読むかと迷って、結局、東野圭吾の「手紙」を読みました。
人に勧められてその人から借りて読みました。

物語は、兄弟がいて兄が弟の大学進学資金を捻出するのに困って泥棒を思いつき、犯行中に見つかってしまって殺人まで犯してしまう。
その後の弟と、その周りの人をめぐる心の葛藤を描いています。

久々のいまどきの小説。
いまどきの小説を読むときはほとんどが推理小説だったので、こういう心の動きだけを追う物語はすごく新鮮な気分でした。

だけど・・・僕には正直ちょっときつい。
ずっと時代物を読んできた身としては、現実に起こりうることで、登場人物にいろんな出来事が振りかぶり、心が追い込まれていく状況を想像しながら読むのは、たとえ小説だとわかっていても逃げ出したくなります。

テレビドラマもそうなんです。
不幸なのは見られない。
ハッピーなストーリーしかダメです。
そんな小心者なのです。

さて次は何を読もうか。