地元中小のコンサルタントが北海道の川の将来を決める2008年04月02日 06時26分49秒

シミュレーションの値段を安くして、ちょっと高度なことの敷居を低くしたい(と昨日書きました)。
高度なことは大きい会社しかできないというのではダメなのです。

北海道にはたくさんの川があります。
それらの川は管理する役所が別れていて、石狩川のような大きな川は北海道開発局、つまり国が管理していて、それより小さい川は北海道(都道府県の意味での道)、もっと小さな川は市町村の管理です。

北海道開発局が管理する大きな川(一級河川)は数えるほどしかありません。
そしてその一級河川の計画や設計は大きなコンサルタントが受け持つことが多いです。
そのほかの大多数の川は北海道が管理する二級河川で、こちらは地元北海道の中小のコンサルタントが携わることが多い。

とすると、一握りの大河川を除いた、北海道の至るところを流れている大多数の川は、地元北海道の中小のコンサルタントが考えた計画、書いた設計図によってできていくということで、中小のコンサルタントが北海道の大多数の川の将来を決めていると言えるわけです。

地元中小のコンサルタントが相変わらず大昔の計画論、設計方法で低レベルの仕事しかできなかったらどうなるか。
北海道の至るところの川で、昔のような人工的な水路づくりが相変わらず続けられることになり、出来損ないの川が行き渡っていくことになるのです。

中小の会社が大手を脅かすくらいの技術を身につけて、身近な川の計画や設計に携わっていく。
それがなければ50年後の北海道の川は・・・大変なことになってますよ。

なので、シミュレーションなんかのちょっと高度そうに見えることも、できるだけ安く、敷居を低くして気軽にできるようにしておかないといけないのです。