技術士の資格をもってるから尊敬されるのではないですよ2008年04月06日 09時01分04秒

技術士会にまつわる話をもうひとつ。

昨年の春だったと思いますが、技術士会北海道支部のフォーラムで技術士制度自体の問題が話し合われました。

技術士の認知度が低い。
資格の知名度が低すぎる。
技術士が尊敬されていない。

参加者の技術士の方々によると、これらが問題だそうです。
ちなみに会場は100人以上はいたと思いますが、ほとんどは僕より年上の技術士の人達。
たぶん50代や60代が多かったと思います。

ある技術士さんは、
「孫に『技術士』と入った名刺を見せても「すごいね」って言われない」
というようなことを手を挙げて堂々と意見として述べられていました。

また、技術士補の資格の位置づけが曖昧だという議論に対して、別の技術士さんは、
「私はそれについて数年前に何とかしろと言ったはずだ。ちゃんと考えて下さい」
と言われました。


がっかりでした。
おじさん達は技術士を持っていることでそんなに尊敬されたいのか。
技術士の知名度が低いことがそんなにご不満なのか。

不満だとして、じゃあおじさん技術士の人達はこれまで何をやって来たのか。
知名度を上げるため、尊敬されるために何かやって来られたのか。
難しいと言われる資格をとったからと言って尊敬されるような時代じゃないと思うけど。

技術士補の件で発言された人に至っては、人に考えろと言ったら自分の仕事は終わったと思っているのか。
それをみんなで知恵を出し合うために集まってるんじゃないですか?
問題提起されたご自分のアイデアはないのですか?
口で指示をしたら勝手に仕事が進む自分の職場じゃないんじゃないの、ここは。

そんな人達が集まって愚痴と不満を言い合うだけのフォーラムに嫌気がさして途中で出てきました。

おっと、ちょっと感情的になった。

知名度を上げるために何をするか、ではないんですよ。
知名度を上げないとできないことがあるんです。
技術士会が社会で担うべき役割があって、それを進めるためには社会に技術士がある程度認知されている必要があって、そのために知名度を上げるというステップが必要なんです。
50代とか60代とかの経験ある技術士の方々が集まっていたのだから、そういう議論をしてほしかった。


今日は僕自身の愚痴のような話になりました。
愚痴るだけでなく、自分で動いていこうと思っています。
先日から書いている技術士会での企画の話は、僕にとってはその一環なのです。