瀬尾まいこ、近藤史恵、越谷オサム、大崎梢、島本理生2013年03月23日 05時33分07秒

テスト勉強してるときほど本を読みたくなるとは大学の頃によく言ってた。
では忙しい時ほど本が読みたくなる?
それは、言葉にするとそう思えるだけで、忙しい時は仕事をこなすことで精一杯で、疲れたら寝るだけ。
本を読みたくなるという精神的な余裕は実感としては正直ない。
本を読みたくなるのはむしろ余裕がある時な気がする。

ただ、忙しいときで、出張が多いという条件がひとつ加わると本を読みたくなるというのは本当な気もする。
それは、出張の移動中にも仕事をやろうと思っていたのが、つい仕事から逃げたくなって本を読み始めて、どこかで切り上げようと思うのだけど、仕事に戻りたくないからずっと本を読み続けてしまう。
これは大学の頃のテスト勉強で本に逃げたのに似ているかもしれない。
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ふたつ目の月 近藤史恵
契約社員から正社員になったとたんにクビになった主人公の話。
話が進むにつれて真相が明らかになっていくのだけど、最後までその真相が明らかになったと思えないのは僕の理解が足りないせいか。
物語としては△、読後感は◯。

ボーナストラック 越谷オサム
ひき逃げで死んじゃう主人公がおばけで出てくるお話。
この手のファンタジーは最初は拒絶感があるのだけど、割りきって読めば面白かった。
好みかどうかは別として◯、読後感も◯。

強運の持ち主 瀬尾まいこ
元OLがスーパーの一角で占い師を始める。
そういうお店あるよなあと想像しながら、でもこんなにお客さん来るのかなとも思ったり。
読みながらうなずくところあり◯、読後感も◯。

配達あかずきん 大崎梢
書店の謎解き。
こういうストーリーはちょっと流行りなのか?と言ったら作者に失礼かな。
出てくる女の子達が可愛い感じで◯、読後感も◯。

風待ちのひと 伊吹有喜
メンタルで休職中の主人公が女性と出会う。
こういう展開だと女性は若い女の子というのが多い気がするのだけど、この女性は40近く。
気持ちが入り込めて◯、読後感◎。

ナラタージュ 島本理生
「クローバー」を読んで島本理生の小説をもう少し読みたいと思って買ってみた。
先生に恋する女子高生の話。
途中ですこし中だるみのような感じを持ったけど面白かった。
だけど性犯罪が出てくるのはちょっとね。
嫌いにはならない感じで◯、読後感は△。

リトル・バイ・リトル 島本理生
これは・・・ほかの小説と比べるものではないのかも。
内容△、読後感も△。

真綿荘の住人たち 島本理生
主人公の男の子が大学で下宿に入るシーンで、自分が大阪から札幌に一人暮らしでやってきてぼろアパートに入った時のことを思い出してだいぶ感傷的になった。
物語はとてもおもしろいのだけど、やっぱり性犯罪がからむ。
迷うけど◯、読後感も迷うけど◯。
また読み返している。