最近読んだ新書を3つ2008年05月26日 06時41分30秒

「なぜ自信が持てないのか 自己価値観の倫理学」根本橘夫 PHP新書

心理学の先生が、自信を持てる人と持てない人を自己価値観というキーワードで、その特徴を解説しています。
必要以上に他人との勝ち負けにこだわったり、劣等感でふさぎ込んだりというのは、自己価値観を持てないためで、社会や家庭にあるその原因にも触れています。
僕は本物の自信は地道な努力と、ちょっとでもいい成功体験で得られるものかなぁと思っていましたが、間違いでもなく、当たりでもなくというところなんでしょうかね。


「複雑系とは何か」 吉永良正 講談社現代新書

複雑な現象を解きほぐして細分化して、それを組み立てていくという考え方を要素還元論というのですが、それでは単純には元に戻らないことも世の中の現象には多くて(非線形性という)、複雑なものを複雑なままに考えようというのが複雑系という考え方のようです(ちょっと違うかもしれないけど)。
この考え方を理解しようと思って買ったのですが、わかったようなわからないような…。


「怒らないこと」 アルボムッレ・スマナサーラ サンガ新書

書いてあることが身に付けば、もう大変な人になります。
「怒り」そのものが悪だと言い切られています。明快です。
怒った瞬間に自分で怒りそのものを観察してみて下さいと書かれていて、内心で怒ることがとにかく多い僕にとっては、これが冷静になるために必要なことなんだろうなと思ったところです。


3つとも昨年の秋頃に買って本棚に置いたままになっていました。
買ったときの気分は時間が経つと微妙に変わっていくので、なかなか手が伸びなかったのですが、やっと読んで何となく気になっていたつっかえが取れたという気分なのです。