サケの稚魚放流に参加して・・・日常化について2008年05月07日 05時51分24秒

この連休はどこにも行かなかったなぁ。
ほとんどうちのまわりでぶらぶら。
唯一、札幌・真駒内にあるさけ科学館にサケの稚魚放流に行ったくらいでしょうか。
でもうちではこれは毎年必ず行く行事です。

コップに入った数匹のサケの稚魚を受け取って、すぐ近くの川にジャーと流す。
ただそれだけなんですけどね。
だけどそれだけじゃないような気もしています。

繰り返すことによって日常化する。
日常化することで無意識に何かを感じるようになる。
この無意識というのが大切で、話を聞いて教えてもらって何かを知るのではなく、普通にやっていることを通して知らないうちに何かが身に付く。

サケの放流はイベントですが、家庭単位ではイベントを特別なものからごく普通の習慣ごとにおろしてなじませる。

日常化することで特別なものという意識が少しずつ取り払われる。
「育った環境が違うから性格が違うのは当たり前」という言い方をしますが、この育った環境というのは、日常化された習慣のことですね。
それぞれの家庭で、すごく細かいことから大きなことまで、日常化されていることは違いすぎるほど違うはずです。
その日常化の習慣づくりが子育てのような気がしてます。

特に自然環境に対する気持ちは、子供は授業で先生から教えてもらっても教科書に書いてあるひとつの考え方を知るだけで、自分の心になじむというところまで届かないのではないか。
さらに、大学生は講義で教えてもらっても、大人は講演や通達で伝えられても、やっぱり頭で知るというだけで本気で思うというところまでいかないのではないか。
そうすると、お金や便利さとか快適さのようにその瞬間で必要性の高いことが頭の中で無意識に優先されて、環境が二の次になる。
当然ですよね。
頭の中にしっかりと根ざしていなかったら、自分の頭の中で負けてしまう。

「環境」を特別扱いするのはもうやめたいなぁ。
大人も子供も。

そのために大事なのが「日常化」だと思っています。