打ち合わせは議論の場なのか決定の場なのか2007年10月05日 21時45分57秒

昨日、北海道の技術士会主催のワークショップに参加した。

テーマは「会議」。

いい会議とはどんなのか、実際にグループに分かれて、
いい会議をするためにはどうすればいいかということを
話し合う。
つまり会議について会議で議論するというものだった。

僕自身、いい会議、日常ではむしろ打ち合わせレベルだけど、
一体どうすればいい議論ができるんだろう?
ということを最近特に考えているところだったので、
非常に楽しく参加できたワークショップだった。

日常の業務の打ち合わせでは、
スパッと判断して物事が決まっていくのが美しいと思われがち。
だけど設計の打ち合わせなんかでは、
瞬間的な判断が必ずしもいいものづくりになるとは限らない。
経験による判断と言うともっともらしいが、
ぱっと見の思いつきの判断に過ぎない場合もよくある。
そんな瞬間芸の判断で世の中の構造物のカタチが決まってしまう。
もう少し議論して案を練り上げるという場がほしいと思うことがたまにある。

先日とある環境調査の仕事で、有識者にアドバイスをもらいに行ったとき、
説明をしながら、関連する質問、ちょっと関係なさそうな質問、
いろいろお喋りで投げかけるように打ち合わせが進んだ。

一見だらだらと時間が過ぎているように見えたけど、
その有識者の方も質問に答えながら
いろんなことを思い出したり整理したりしたようで、
最後には非常にいい調査デザインがその場でまとまった。
てきぱきと効率よくやろうとする打ち合わせではでてこない結論だった。

議論してアイデアを練り上げる場なのか、
報告して決定する場なのかをきっちり分けて打ち合わせを設定しないと
その打ち合わせはうまくいかない。

その環境調査の打ち合わせは、
事前にどちらなのかを決めていたわけではなかった。
ただ時間に余裕がありいろんな質問を気軽にできる関係だったので、
結果としてそのような「議論」の打ち合わせになった。

だけどその打ち合わせを「議論の場」と決めたとしても、
必ずしもいい議論ができるとは限らない。

メンバーのレベルに差がありすぎるともちろんダメ。
すぐに否定的な考えを出す雰囲気になってもダメ。
疲れていてもダメだろう。
1日仕事をしたあとの夕方に打ち合わせしても、
もう議論を積極的にする気力が残っていない。
風邪引いていたり、健康状態が悪くても、
いい発想は浮かばない。

いい議論ができる最低限のポイントというのがあるはず。

自分なりに考えてきたことがあるので、
また次回に書きます。