大阪まで高校の同窓会に行ってきた2009年05月04日 00時07分51秒

昨日から1泊で大阪に帰ってました。
そう、同窓会です。

高校3年のクラスだからほぼ20年ぶり。
卒業以来初めての同窓会、って思ってたら実は1度はやってたみたい。
僕は参加してないから、同窓会があったことを僕が覚えていないだけだった。

20年ぶりだけどぱっと見てすぐわかるヤツ、わかるのに1秒くらいかかる人、名前を言われても昔の顔と一致しない人といろいろで、あとから到着する人が顔を出すたびに「あれ誰だっけ?」とまわりとひそひそ確かめ合う始末。

僕自身は15分前くらいに会場の居酒屋に着いたのだけど、それまで阪急電車で向かう間、結構緊張していた。
どんな反応されるだろうか、懐かしさにひたりながら一体どんな話をするのだろうかと、もうドキドキだった。

でも、始まってみるともうそんなことは全然関係なかった。
たわいもない話であっという間に時間が過ぎ、ご家庭の主婦の女性達も強引に2次会に引っ張り、飲んだくれて喋り尽くした。

楽しかったわ。
自分が同窓会をこんなに楽しむとは思っていなかった。
同窓会嫌いを自認していたけど、もうそんな看板は下ろそうかなと思ったね。
全く下ろしてしまうのもしゃくだから、下ろすのは気持ち半分くらいかな。

でもまた次回も行きたいなと思った。
マイレージためとかなきゃ。

技術士試験の文章添削2009年05月08日 06時42分06秒

夏の技術士試験に向けて、筆記試験を受ける人の文章添削をやっています。
社内・社外の数人ですけどね。
残り数ヶ月になってきたので、想定問題に対して自分の文章を作り上げるというだいぶ実践の訓練に移ってきています。

各々、日常業務をこなしながらの試験勉強なので、ちょっと仕事が忙しくなってきたら試験勉強は滞りがち。
どうしてもプラスアルファの決めごとは、余裕がなくなれば後回しになってしまいますね。
だけど、ちょっと休んだだけでも時間だけはあっという間に進んでしまいますから、気がついたら試験直前てことにもなってしまう。
あと数ヶ月はぐっと粘って、自分と闘ってほしいと思っています。

技術士試験は課題に対して論文調の文章をひたすら書く形式です。
文章って苦手と思っている人はとにかく苦手と思いつつづけるみたい。
僕もそうだったですから。
高校の頃なんかも200点満点で20点とか30点とかを平気で取っていましたから。

でもとくに仕事や論文で求められる文章は、書くべきことをきっちり書けだけで最低限はクリアですからね。
そんな感覚でさらにちょっと文章練習すれば、わかりやすい文章に少しずつレベルアップします。
文章は書くだけ必ず上達するので、思いこみの苦手意識を持ってる人は捨てたほうがいいかな。

メールが広まってから圧倒的に文章を書く機会が増えたと思います。
だから日常的に文章を練習する機会も増えたんじゃないかな。
無意識に練習しているようなものですから。

でも僕も相変わらず失敗の繰り返し。
昨日もプライベートで書いたメールで、文章はそれなりに伝わる内容で書けたかなって思って、送ってからもう一度見たら、タイトルがすごく変。
最初に件名を書いて本文書いて、本文は何度も見直したのに件名は気にかけなかった。
送ったあとその件名見たら、もっといい件名がすっと出てきた。
もう後悔ですよ。

話がそれたね。
文章の話をもう少し書こうと思ってたんですけど、時間切れなので続きはまた今度。

理系の文章苦手な人の第一歩2009年05月10日 07時56分45秒

僕が働き始めて3年目の頃、僕の下に工業高校卒の若者がついたんですよ。
彼は仕事に対してとてもまじめでひたむきでね。
単純作業から、ちょっと応用っぽい仕事まで予想以上に飲み込みが早くて、僕はとても助かってたんですよ。
彼のおかげで鬱々としていた僕まで仕事が楽しくなったくらいでね。

そんなある時、ちょっとした資料まとめのような仕事がきた。
それで、まずはいくつかの文献から必要なところを抜き出してつまみ食いして、それらしい資料にまとめようと言うことになったんです。
集める資料がそれなりに揃ったので、それを彼にポーンと「お願い!」って渡して任せたんですよ。

で、できあがりを受け取ったら、うーん・・・。
提出できるにはほど遠い。
頑張って作業してくれたんだけどね。

どこが足りなかったかというと、資料をそのまま抜き出してつないでるだけで、つじつまが合ってなかったり、同じ内容がふたつの章にまたがって出てきたり、最後は息切れしたのかですますがバラバラだったり。
修正というよりは、もう最初からやり直しって感じだったんですよね。

それで思い出したことがあってね。
僕は大学の時に同じような作業をやってるんです。
大学1年生の教養課程の頃、文系科目も単位として必要だったから、文学で源氏物語の講義だったり、政治学とか社会学とかをとっていた。
それで、だいたいはレポートが課題としてでるんだけど、あんまり熱心じゃないから教科書とか資料を丸写しして仕上げるんですよ。
あ、僕だけじゃないよ、僕のまわりのあまり熱心じゃない連中はみんなそんな感じでね。

でも本当に丸写しだけだとみんな同じになっちゃうから、適当にアレンジするんですよ。
小手先の作業だけどね。
それでも一応は最初から最後までつじつまはあうようなレポートができあがる。
先生からはお見通しだっただろうから高得点はないけどね。
でも最低、落ちることはない程度にはできるんですよ。

たぶん、今となっては、それがひとつのまとまった文章をつくる訓練になってたような気がするんです。
前回書いたけど、僕はその頃ホントに文章書くことが苦手でね。
読書感想文なんて2~3行しか書けないし、国語の試験で「ここでの作者の考えを書きなさい」と言われても、何も書けずに空欄。
それで、高校の頃なんかは10段階評価で2とか3とかばかりだったんです。

でも工業高校卒の彼と僕とを比べたときに、違いはそこだけかなって思ったんです。
文章をカタチにまとめる訓練を経ているかどうか。

自分の考えで文章を書くという段階までは行ってないんだけど、とりあえず人の文章をつなぎ合わせてでも、まとまったカタチには仕上げる。
全く文章を書けないという人が、ひとつの資料をつくるときの第一歩のような気がするんです。
必ずしも胸はって勧められる方法ではないんだけどね。
その工業高校卒の彼には、その後、仕事の中で少しずつ訓練させたような気がするな。

理系で育った人に、文章が苦手って人はたくさんいると思うんです。
そんな人も仕事で提案書だったり報告書だったり、文章を書かないといけない場面に、いずれは出くわしますね。

僕はまずは人の文章を借りてカタチにするという方法から入ってみてはどうかなって思うんですよ。
もちろん、パソコンのコピー・貼り付けで終わってしまうと何も身に付かない。
コピー・貼り付け作業して、それをもとに少しずつ文章をアレンジしていくんです。
最初は語尾の言い回しを変えるくらいから始めて、次に使われている言葉を自分が普段使っている言い方に変えていく。
そんな作業をしているうちに、もとの文章が自分なりのオリジナルっぽい文章に変わっていきますからね。

まじめに考えていくと無断盗用とかってややこしい問題になっていくから難しいんだけど、あくまで文章練習という範囲では、手本にする文章のまねごとから入るのが文章の苦手克服のひとつの方法だと思っています。
技術士試験の勉強でも、文章が苦手と思ってる人は、最初のうちはそんな感じでまとまった量の文章をつくる練習をしてみてはどうかと思います。

理系の文章苦手な人はまずは量の苦手意識をなくそう2009年05月12日 05時34分13秒

前回は、文章書くのが苦手な理系の人に、まず人の文章をアレンジすることでまとまった量の文章を書けるようになる練習をするといいよという話を書いたね。

まずはとにかく量を書くことに対する不安をなくすことが第一歩なんだ。

真っ白な原稿用紙に「さあ自由に考え書いて」って言われたらすぐには字が進まないだろうけど、人の文章の引用8割でいいからって言われたら、なんとか取り繕って埋められそうな気がするでしょ。
とにかく量を書けるようになること。

例えば技術士試験で言うとさ、技術士試験は論述だからとにかく文章を書きまくらないといけないんだけど、試験から帰ってきて「書けたか?」って誰かに聞かれて、「なんとか最後まで埋めてきたよ」って答えたりするね。

それはそれでいいんだ。
最後まで粘って答案用紙を埋めてくるってのは採点の土俵に乗るという意味で最低限必要だから。

だけどね、最後まで書ききったというのは、量をクリアしただけで、書いた内容の善し悪しの議論に乗っていないんだよね。
試験に受かるか受からないかは、解答用紙を埋めたか埋めてないかではなくて、内容が合格できるレベルになってるかどうかだよね。

まとまった量の文章を書くことに自信がない人だったら、最後まで文章をなんとか書いたことでまずはほっとするからね。
精一杯やったなぁって。

でも試験だからね。
本当は書いた量より書いた内容が大事。
最後まで文章を埋めることが目標という段階を抜け出せないと、内容の善し悪しの議論にならないね。

だから、文章を量と内容の2段階に分けて考えて、まずは量はとにかく書けるという状態にしておきたいんだ。
そして、早く次のステップの、内容の善し悪しの議論に移れるようにしたい。
逆に言うと、早く内容の議論に移るために、できるだけ早い段階で量に対するコンプレックスをなくしておいたほうがいいってことなんだ。

試験でなく仕事の文章でも、求められるのはいかに相手に伝わる文章を書けるかということだから、量の苦手意識で四苦八苦してたら勝負にならない。

量はとりあえず書けそうだなってちょっとでも感じるようになれば、気持ちに余裕ができるからね。
そうすると自分で内容の吟味ができる余裕につながっていくんだ。

文章が苦手な理系の人には、まとまった量の文章を書くということがとても高いハードルに思えるとだろうけど、これは必ず克服できる。
自己訓練でね。
業務の中で訓練してもいいし、試験勉強で強制的に鍛えてもいい。
小説家になるわけじゃなければ、苦手意識を持ってるひとでも訓練すれば必ず書けるようになる。

ただ、やらないと上達しない。
これは何でも同じだね。

初対面で緊張してから慣れるまでの話2009年05月15日 23時46分47秒

今日は初めての相手との打ち合わせでした。
やっぱり緊張しますね、いつになっても。
顔では平静を装っているんですけど。
不安を感じているんでしょう、初対面の相手に向かうときは。

相手がどんな人かわからないというのが不安の一番大きなもとになっているんだと思います。
だから一度会って、相手がどんな雰囲気の人か、どんな話し方をするのか、優しい口調なのか厳しい言い方をする人なのか、そんなことが少しずつわかれば相手に対する緊張が和らいできます。
相手のことがわかるというのが、自分の緊張を解く一番の方法なんです。

それでも、繰り返し会ってる相手でも、打ち合わせのたびに緊張したりもします。
相手を十分知っていてもね。
相手を知っていても、場面によっては、相手が何を言ってくるか、どんな反応をするかがわからない。
つまり相手を知っていても、その時の相手の頭の中を知らない(知りようがない)から緊張するんです。

自分の緊張を解くというのは、言い換えると「慣れる」ということです。
例えば、いまの時期ですからいろんな職場に新入社員がいると思うんですが、新入社員が職場に「慣れる」というのは、毎日を職場で過ごすことで職場のいろんなことを知って緊張しなくなるということです。
どんな人がいるか、それぞれの人がどんな人なのか、人だけでなく会社の決まり事なんかも知ることによって、気持ちが安心していく。
それを「雰囲気に慣れる」と一括りで言ったりします。
なじむとも言う。

だから最初から緊張しないようにって考えるほうが無理があるんです。
何も知らないんですから。
最初は緊張するものとむしろ諦めておいたほうがいい。

でもね、慣れるのがただ時間に任せてというだけでは策がないですね。
何とかならないでしょうか。
苦手だと諦めますか?

実は、ここまでの話は、自分側だけのことでしかないんですよね。
自分がまわりのことを知るかどうか、だけ。
でも必ず相手がいるんです。

新入社員、初対面の打ち合わせ、どんな場合でも相手がいます。
そして、自分にとって初めての相手だったら、相手も自分と接するのが初めてなんです。
と言うことは、自分に対して相手もなにがしかの緊張をしているはずなんです。
緊張とまでいかなくても、どんなヤツなのか、どんなことを喋るのかって、自分に対して多少の警戒心を持って身構えてるかもしれない。

つまり、自分が相手と親しくなるというのは、自分だけの問題だけではないんです。
親しくなるのは、自分が相手に慣れるだけでなく、相手が自分に慣れてくれること、このふたつが両立するときなのです。

ここまでは理屈としてわかりますよね。

長くなってきたので、いつものごとく続きは次回に持ち越します。