車業界の極度の不振って? (その2)2009年02月15日 08時11分47秒

去年の春か夏頃はトヨタは過去最高の利益だかって言ってたでしょ。
それが半年も経てば最悪の落ち込みだと。
この変わり様は何なんだろう。

車の北米市場って、車好きのアメリカ人は良い車を出せばどんどん買っていたとか、燃費の悪いアメリカ車から燃費のいい日本車に乗り換えが進んでいたのかなと思っていた。

日本では車離れが進んでるという。
車をもたない世帯が増えているらしい。
僕のご近所は一家に2台とかもってるとこ多いけどね。
郊外で、共働きの家庭が多いからだと思うけど。
ま、そんなうちのまわりの話は別として、日本全体ではとにかく車離れらしい。

そもそも先進国では、車の市場がもう落ち着いているか、縮小傾向なんでしょう。
パイ自体が頭打ち。

それでもパイを拡げようと思いついたのが、車を持っていない低所得者層だったのだろうか。
いま車を所有していなくて、しかも持てるものなら持って乗り回してみたいと思っている人たちに対して、サインだけで審査のない簡単ローンとセットで新車を目の前にぶら下げる。
低所得者層の人たちは諦めていた車をゲットして幸せ、自動車会社は新車が売れて幸せ。
こんなにいい話はないよね。

たぶんポイントはさ、新車市場が頭打ちだったことじゃないだろうか。
市場が頭打ちになったときに、その業界の人たちがどんな手にでるか。

自動車の世界だけじゃないよね。
例えばマンション業界だったら、マンションが売れなくなってきたとしても、マンションを建てて売らなきゃ自分たちが食っていけない。
だからとにかく建てる。
そして売る。

僕らの建設業界も頭打ちの筆頭のような分野。
公共事業費が削減され始めて久しい。
だからといって役所からの発注額が減ってきたとしても、簡単には目標を下げられないんだよね。
意地とかそんなのとはまた別に。
やっぱり給料は下げたくないし、そもそも縮小に向けた目標って仕事のモチベーションにかかわるからさ。

でもさ、車業界に学ぶとすれば、市場が頭打ちになったときに、向かっていい方向と、手を出したらダメな方向ってのがあるんだろうね。
それは結果的に損するかどうかという金銭面だけじゃなく、社会の道義的な面からもね。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://gotoriver.asablo.jp/blog/2009/02/15/4121753/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。