高校生が電子辞書を使う反対論と擁護論2009年07月11日 06時27分21秒

いま朝日新聞の読者投稿で中高生が電子辞書を使うことの議論が静かに続いている。

中学生や高校生が英語を勉強するときに、電子辞書で簡単に単語がひけることがいいのか悪いのか、便利になっていいじゃないかという賛成論と、分厚い辞書を開いてひとつひとつ単語を調べることが勉強なのだという反対論に大きく分かれている。

僕が電子辞書賛成論と反対論をおおざっぱに分けたとしたら、賛成論は面倒で時間のかかることはできるだけスマートに無駄なくという合理的な発想の人が言っていて、反対論は苦労するという過程を経ることがひとつの大きな勉強だという精神論に近いのかなぁと思う。
まぁ、苦労する経験が大事というのもわからないわけじゃない。

僕自身は英語の電子辞書を使っている。
持ち歩く電子辞書のほかに、パソコンにも辞書をインストールして使っている。

実は僕は辞書を引くのがとてもとても苦手だった。
超をつけてもいいくらいの苦手。
なぜかすごく時間がかかった。
アルファベット順に追っていけば簡単のはずが、なぜか前後を行ったり来たりしてなかなかたどり着かない。
高校の頃に英語が嫌いだったのが単語引きのせい、とは言わないけど、単語ひとつ調べるのに時間がかかって勉強自体が遅々として進まない英語はイライラして本当に嫌いだった。

数年前にまた英語の勉強を始めたとき、パソコンにインストールした辞書を使ってみて大げさでなく感激した。
単語の頭2から3個のアルファベットを入力するだけで単語が出てくる。
もう一瞬。
しかも、読もうとする英文自体もパソコン上なら、コピーペーストで簡単に変換。
あのべらべら辞書を行ったり来たりした苦痛は一体何だったんだろうという、衝撃と言っていいくらい感動した。

さらに言うと、調べた単語をエクセルに整理したらこれがまたまた便利。
英語の文献を読んでるうちに何度も同じ単語を引くことになったのでいわゆる単語帳代わりにつくってみたのだけど、コピーペーストで表に貼り付けるだけで、並べ替えは「ソート」で一瞬。
「検索」ですぐたどり着けるし、用例や出てきた文献なんかも一緒に整理しておけば、ほかの文献で書いてあったことなどが瞬間的に思い出せる。
今の時代、勉強がこれだけ便利に合理的にできるんだなぁと実感した。

たぶん、電子辞書を使う勉強方法を快く思ってない人は、自分はもう勉強してなくて昔の自分の苦労を思い出してるだけの人が多いんじゃないのかなぁ。
自分自身もいま真剣に勉強していて、単語を引く必要に迫られていて、電子辞書のこの便利さを実感したら、昔を回顧して「苦労が勉強だ」とは言わないような気がするから。

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