団地が取り壊されて街路樹もなくなった2007年11月14日 12時42分20秒

僕は札幌市のとなりまち江別市に住んでいます。
ここには道営住宅とか公務員の官舎とか、団地のような建物がたくさんあります。
おそらくほとんどは20~30年前、この地域が住宅地として整備され始めた頃に一斉に建てられたもので、どれも古く、中には入り口や窓が封鎖されて使われなくなっているものや、突然取り壊されるものもあります。

この夏、僕の通勤ルートに面している団地一棟がやはりいきなり取り壊されました。
そしてその敷地は住宅メーカーに買い取られ、これから一般住宅向けに分譲されるようです。

整地作業が続いているある日、横を通っている時にふと、敷地の端っこに残された街路樹に目がいきました。
街路樹と言っても、それはかつて団地の時に敷地内に植えられていたものです。
敷地内ですが道路に沿って植えられていたので、道路を通る人にとって見れば街路樹でした。
だいぶ立派に育っていました。
たぶん団地が建てられた時に一緒に植えられたものでしょう。

敷地全体が区割りされて住宅地として分譲されるとなれば、敷地内に植えられている高木は土地を売るには邪魔でしょう。
きれいな更地にしてから売り始めたいはず。

そんなことを考えながら次の日に通ったら、やっぱり本当にきれいさっぱり木はなくなっていました。
そりゃあそうだろうなと思いつつ、ちょっと残念な気分。

僕は木が切られる前日にその木に目が留まったから、木が切られたことにも気づいたけれど、もしかしたら多くの人はそこに並木があったことに気づかないかもしれません。
ちょうど、いきなり更地になった場所を見て、そこに何があったか、いつも見ていたはずなのに思い出せないというそんな感じ。
そして変わったあとの風景は、それはそれで時間が経てばまた目になじんでいきます。

こういうことがスポット的に繰り返されて、街の風景が少しずつ変わっていくんだろうなと思った出来事でした。