雑感もろもろ、怒らない相手のやさしさに甘えない2015年05月11日 17時48分55秒

NHKスペシャルの明治神宮の森の調査の話をみた。
更地の状態だったところに、150年後の姿を想像して計画を立てたという。
最初は針葉樹を中心にまばらに植樹して徐々に広葉樹に遷移していくことを予想したとのこと。
いまでは樹木が自然に更新され、その樹林で隔離された空間で在来の生物が多く生息しているようだ。
すばらしいね。
計画系の仕事をする立場として、そういうスケールで物事を考えた提案をしたいよね。
単純に感銘を受けました。


NHKプロフェッショナルの白鵬の話を見た。
モンゴルから5人でやってきたとき、4人は引き取られたが当時華奢だった白鵬はひとり売れ残り、モンゴルに返される飛行機チケットまで用意されたとのこと。
そこから地道な努力で今の地位、強さを身につけた。
ひとりで綱を張る孤独。
少し前にあった審判への苦言の問題は、それだけ取り上げると余計なひと言と言えそうだけど、おそらく土俵にかける意気込みと努力の自負が、相手がたとえ親方衆の審判でも気概の物足りなさを感じることになったのかもしれない。
俺の気持ちについてきてほしいという気持ちは僕もわかる気がする。


自分の実力が通用しているかどうか。
仕事のレベルが上がれば上がるほど不安になるだろうけど、通用していると思い込んで疑問をもたないことほど怖いものはない。
自分の実力が通用していないのに通用していると思い込んで仕事をしているというのは、自分の実力を過大評価しているか、または求められている仕事のレベルを甘くとらえているためかのどちらかだよね。
自分の実力の過大評価も怖いけど、求められているレベルを理解できてないという状態はもっと怖いかも。


みんな優しくなった気がする。
打ち合わせに参加していて、イマイチなやりとりにヒヤヒヤして、よくこれで相手は怒り出さないなと思う場面があっても、最近では相手がイライラしてキレることはほとんどない。
やさしく丁寧に指摘と指示を出す。
怒ってばかりいたらまわりが引いていくし、怒るのもエネルギーがいるし、嫌われるのはヤだし、パワハラとか言われたくないし。
そう言う僕も実際あまり怒らないし。
でも、怒られないからといって甘えちゃいかんよね。
ある意味、怒る人はわかりやすい。
怒ると意外と後腐れないしね。
怒らないで丁寧に接していても、内面はイライラして、見かけではわからないけど気持ちが離れてしまうこともある。
怒られるうちが幸せというけど、怒れない雰囲気が広まる今の世の中で、怒るほうが怒るべき場面で怒りにくい。
なので、相手は怒らなかったけど本当は怒りたいくらいだったかもというのは本当は怒られる立場だった側が察知すべき。
相手の優しさに甘えちゃダメなんだ。
気持ちが離れてしまうともうおしまいだからね。


さっき旭川を出るときに列車の窓から忠別川を見ると、砂州の前縁線がわかりやすくはっきり見えた。
砂州の前縁線ってどこなのか意外と間違うんだよね。