坂本龍馬2015年12月11日 20時32分19秒

そしてもうひとつ、昼休みに買ったのがこれ。
新選組とかそんなに興味はなかったのだけど、いまちょうどこのあたりの時代の小説を読んでいて、これ読めばもっと理解を深められるかなと思って買ってみた。
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」はだいぶ前に読んだけど、とても惹かれる人物だよね。
こうやって写真があると、ほんとにいたんだなって不思議な感覚になるね。

室蘭工大2015年12月22日 16時41分09秒

大学での打合せのために室蘭へ。

仕事、現実的になりすぎるとスケールがなくなる。
できることで仕事をすることに慣れると、それ以上のことに手を出すことを躊躇しだす。
そうすると、発想がどんどんこぢんまりとしてくる。
できることを確実にやってるほうが精神的に安心なのはわかるけどね。

個人とか、組織とか、大きなことを求められる立場であれば、それを自分で自覚して、多少は冒険でも手を出していくことが必要。
現実とのせめぎあいは入り口のところで解決して、どんどん先を切り開いていくべし。

技術相談2015年12月25日 08時32分39秒

抱えていた困りごとがあって、ふとかつての会社に相談することを思いついた。
解決の出口というかまだ入口が見えたくらいだけど、まずは方向が定まった。
思い立って来てみて良かったよ。

打合せが終わったあとちらっとフロアを見せて下さった。
最近がらりと配置換え、模様替えをされたとのこと、快適そうなオフィスでした。
約20年ぶりに会った社員もいて、彼は僕がいた頃に新入社員で入ってきて、もういまや立派な中堅社員。
僕も気づいてみたら40代後半だからね。

テレビいろいろ2015年12月28日 06時58分43秒

年末、録画して見きれていないテレビを消化する。
ガイアの夜明けで紹介されていた銀だこの社員さん、アフリカでタコを確保するのにいきいきと奔走する。
自分はそれだけの意気込みで仕事しているだろうかと立ち返ると呆然とする気分、大げさでなく。
ふと頭に浮かぶ程度の正当性を言い訳に逃げていないか。

情熱大陸の京都大学山中教授、大学構内に自分が所長のiPS研究所ができ今なお増築中。
で、冒頭でつぶやく。
「僕の指示待ちのひとが多すぎる」
京都大学のこんな最先端の研究所に集まる人でもそうなのか。

同じような愚痴を年末挨拶で伺った恩師に僕はぶつけた。
実務にしても研究にしても、僕らは何らかのものをつくりだす仕事をしている。
結果として何らかのものを誰かがつくって相手に出し世の中に出しているけど、ふと疑問になった。
実際につくっている人はどこにいるのか。

仕事の前面に立つ人が、相手から言われたことをそのまま誰かに指示とかお願いとかで流す。
受け取った人は「はいわかりました」と引き受けて誰かに流す。
どこかにいるはずのつくりだす人はどこにいるのか。
カタチにする作業をする人はどこにいるのか。
カタチを考える人はどこにいるのか。

そもそも前面に立つ人が、自分がほしいカタチを頭で考えだせているかがあやしい。
そこを考えるのがこの立場でのつくりだすことのはず。
実際に手を動かすことはどんどん人に任せてもいい。
でもどんなものが必要とされているかを指示を受けなければわからないというのでは、ただの仲介屋さんでしかない。
そればかりやっていたら見る人から見れば仲介屋さんとしか評価されなくなる。


録画したテレビ、夏頃に録画した戦争のドキュメント、東南アジアの戦線に従軍看護婦として赴いた女性達。
壮絶な前線での記憶が生々しい。
想像するのが恐ろしいくらいの時代、いま普通に生活して些細な事で仕事の愚痴がなんと幸せな中での不満かと反省する。

昔のアメリカの富豪たちの話、石油が湧いて出てくるのに人が群がり、でも掘ることより掘った石油を精製して売ることに集中したロックフェラー、ヨーロッパから移住したユダヤ系移民が映像を合わせた娯楽を広めようとするも高い特許料を要求したエジソンから逃れるように西に向かってできたのがハリウッドだったとか、知らないことばかり。
歴史は面白い。
昔はつまらないだけだったけど。

有馬記念のテレビ中継、勝ち馬は去年の菊花賞3着のあと、今年に入って条件戦からG2まで3連勝。
先行脚質で展開有利、でも勝ちタイムが平凡だなと切り捨てる。
競馬はムツカシイ。
昔から。

桜木紫乃、北川恵海、北方謙三、畑野智美2015年12月28日 21時19分51秒

起終点駅ターミナル 桜木紫乃
短編集。
若い女性新聞記者、上司デスクになじられいつも消沈。
取材あとにぶらついた防波堤でサケ釣りしていた男と会話する。
後日、防波堤からの転落事故で亡くなった人がその男で、元妻の男殺しの前科がある別名の男だったことがわかる。
記者として元妻の取材に行くが、本題を切り出せず「お前は甘いんだよ」というデスクの声が浮かぶ。
短編のどれも心の動きが繊細でとても良い。
じっくり読めて◎、読後感は○。
すばらしい。


ちょっと今から仕事やめてくる 北川恵海
中堅印刷会社で働く若い社員、早朝から深夜まで働くも失敗したら上司にどやされ心身消耗、駅で塞ぎこんでいるところに同級生が現れて励まされる。
でもその同級生、どうしても思い出せず、調べたら同級生にいなかった。
設定としては簡単な気もするけど、単純だからこそか、単純にこちらも励まされる感じで○、読後感も○。


白日 北方謙三
天才面打ち師が表舞台から姿を消して漁師をしながらルアーづくりの毎日を送る。
そこに過去を知って再び面を打つようもちかける女性が表れる。
極めた職人というのはこんな感じかどうかわからないけど、これくらいの境地にいってみたいとも思う。
深くはまれて◎、読後感は○。
すばらしい。


海の見える街 畑野智美
図書館で働く男性司書、ずっと同僚女性が好きだったが結婚して退職、その後若くて本に何の興味のないあっけらかんとした女性が契約職員で入ってくる。
2015年の最高の恋愛小説とある帯がちょっと大げさな感じだけど、日常どこかでありそうな恋愛小説でいい。
読みやすくて○、読後感も○。


黒龍の柩(上下) 北方謙三
新選組、土方歳三の奮闘。
幕末の幕府方は倒幕方と戦うと日本にフランス・イギリスの介入が入ることが必然なため、不戦で折り合いをつける方向に進む。
この頃の各藩と人物の動きが目に浮かび、歴史をもっと理解したいと思いたくなる。
人々の思いがぐっときて◎、読後感も◎。
すばらしい。