重松清、竹内真、平安寿子、楡周平、林望、麻生幾2016年07月03日 08時54分04秒

空より高く 重松清
廃校が決まった高校に進んだ1年生、熱い先生に触発されて熱いことをやろうと動き出す。
相棒の地味でまじめな女の子がいいね。
面白さ○、読後感○。

図書館のキリギリス 竹内真
友達の紹介で高校の図書室のパートで働くことになった女性。
生徒たちとのやりとりでお互いに成長していく感じがいい。
いろんな本の名前が繰り出されるのだけど、著者がこれだけの本を読んできたんだとひけらかされる感じを受けなくもなく、やややり過ぎ感。
軽く読めて○、読後感○。

こっちへお入り 平安寿子
友達が入っているカルチャーセンターの落語講座に自分も行くことになり、落語を始める。
落語にも入門向けから玄人向けまでいろいろあることが読んでいてわかる。
不思議と読んでいるうちに自分もやってみようかなと思ったりする。
やらないけど。
でも落語を聞いてみたいなと思わせるだけでもこの小説の良さがあるということかな。
落語の興味が深まり○、読後感○。

プラチナタウン 楡周平
商社で出世にしくじったときに地元の町長選挙出馬のお願いが来る。
地元はすたれて箱モノの借金で合併も断られる悲惨な状況。
成り行きで引き受けて、アイデアで立て直すことに。
小説でもあるけど社会学の勉強のよう。
仕事感覚半分で○、読後感○。

天網恢恢 林望
江戸で起こるスリとか企みとかちょっとした出来事を奉行所が解決に動く。
軽い感じで解決方法もひとひねりで柔らかい。
読んでいて楽しく○、読後感○。

特命 麻生幾
洞爺湖サミットの直前、警察庁若手キャリアが密入国者を追う使命を受ける。
サミットの重要業務から外された不満をもちつつ、背後にあるものを調べに走る。
ただ、内容とか展開の想像がむつかしくて途中でギブアップ。